Project/Area Number |
21K08476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
出原 賢治 佐賀大学, 医学部, 教授 (00270463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布村 聡 佐賀大学, 医学部, 准教授 (70424728)
南里 康弘 (宮内康弘) 佐賀大学, 医学部, 助教 (00382218)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | アレルギー / マトリセルラータンパク質 / バイオマーカー / アトピー性皮膚炎 / アトピー性角結膜炎 / ペリオスチン / アイソフォーム / 線維芽細胞 |
Outline of Research at the Start |
線維化形成,あるいは線維芽細胞を基軸としたアレルギー疾患の難治化機序の解明とそれに対する治療戦略の構築は,アレルギー領域における非常に重要かつ,未解明の部分が多い課題である。ペリオスチン研究はその分野における先駆的研究であると言える。本研究によりペリオスチン研究をさらに発展させ,アレルギー疾患の難治化機序の解明とそれに対する治療戦略の構築の課題に対して,プロトタイプ(原型)となる解答を示すことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
アレルギー疾患における難治化機序の解明とそれに対する治療戦略の構築は, 当該領域における重要な課題である。我々は,線維芽細胞から産生されるマトリセルラータンパク質であるペリオスチンが,さまざまな炎症疾患に関与するとともに, 炎症における線維化形成に深く関与していることを明らかにしてきた。これに基づき, ペリオスチンがアレルギー疾患における新規の創薬標的となるとともに, アレルギー病態を反映するバイオマーカーとなることを示してきた。本研究では,ペリオスチン研究をさらに発展させ,アレルギー疾患の難治化機序の解明とそれに対する治療戦略の構築の課題に対するプロトタイプ(原型)となる解答を示すことを目指している。 本研究における昨年度の代表的な研究成果として,以下があげられる。我々は,以前,血中においてペリオスチンがIgAと複合体を形成して存在していることを明らかにしていた(Ono, Allergology International, 69, 111-120, 2020)。これまで確立していたペリオスチン測定キットは,IgAとの結合を受けることから,今回IgAとの結合の影響を受けない新規のペリオスチン測定キットを樹立した(Takai, Annals of Clinical Biochemistry, 59, 347-356, 2022)。 この研究成果は,ペリオスチンをアレルギー疾患のバイオマーカーとして臨床応用する上で, 非常に有用であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究において,様々なアレルギー疾患の病態において,ペリオスチンが重要な役割を果たしていることを明らかにしてきた。特に,アトピー性皮膚炎の病態において,神経・免疫連関のメディエーターの一つとして痒みの発症機序にも関与していることを明らかにしている。このように,アレルギー疾患の病態解明を進めながら,アレルギー疾患における新規の創薬標的ととともに, アレルギー病態を反映するバイオマーカーとして確立を進めている。その中で,ペリオスチンを測定するための最適システムの確立は重要な課題であった。血中においてペリオスチンがIgAと複合体を形成して存在しているという以前の知見から,IgA複合体形成に影響されないペリオスチン測定キットの確立を目指していた。その結果,ペリオスチンとIgAの複合体形成機序を明らかにし,各抗ペリオスチンモノクローナル抗体の特徴を考慮して,目的とするペリオスチン測定キットの樹立に成功した。今後,従来のペリオスチン測定キットとともに,新規のペリオスチン測定キットを利用して,アレルギー疾患におけるペリオスチンのバイオマーカーとしての意義を確立し,新規体外診断薬として利用されることが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
前述したように,現在,ペリオスチンがアトピー性皮膚炎の病態において,神経・免疫連関のメディエーターの一つとして痒みの発症機序にも関与していることを明らかにしている。今後,ペリオスチンに対する阻害剤を探索して,アトピー性皮膚炎に対する新規の治療薬,特に痒みに対する治療薬の開発に取り組む。また,アレルギー疾患におけるペリオスチンのバイオマーカーとしての意義に関する解析を継続・拡大し,ペリオスチン測定キットを,アレルギー疾患に対する新規体外診断薬として確立することを目指す。
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