Project/Area Number |
21K08495
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
多田納 豊 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 准教授 (70432614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗像 達夫 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 准教授 (30320261)
冨岡 治明 安田女子大学, 心理学部, 教授 (40034045)
佐野 千晶 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70325059)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 抗酸菌 / D-アミノ酸 / マクロファージ / 細胞外マトリックス / MAC |
Outline of Research at the Start |
申請者のこれまでの検討により非結核性抗酸菌の産生するD-アミノ酸の種類と産生量が明らかになっている。そこで、そのD-アミノ酸が及ぼすマクロファージの活性化・分極化への影響、および、D-アミノ酸によるマクロファージ活性化・分極化制御のメカニズムについて詳細に調べる。 さらに、抗酸菌感染マウスの肺や脾臓などの臓器の感染の進展に対する抗酸菌由来D-アミノ酸の影響について、検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
Mycobacterium intracellulare N260株で産生が認められた5種類のD-アミノ酸(D-Ala, D-Glu, D-Asp, D-Phe, D-Val)の、マウス由来マクロファージ細胞株(RAW264.7、J774.1)に対する遺伝子発現への影響について引き続き検討を行っている。以前にRAW264.7細胞を供試して行ったRNAseq解析により明らかとなった、D-GluによるCCR2結合性ケモカインの増大や、D-ValによるIL-1シグナル経路のUp-regulation、D-PheによるTypeⅡインターフェロン(IFN)シグナルのUp-reguletionなど、抗酸菌感染時の免疫応答に関連するサイトカインおよびケモカインシグナルの活性への影響について着目し、遺伝子発現解析等による検討を行った結果、IFN-alpha, -beta, gammaなどのmRNAの発現量に変動は認められなかった。他方、D-GluによるCCR2のmRNAの発現の低下が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、昨年度に引き続き、研究・教育環境を整えるために大学運営(新学部設立)に関するエフォートが非常に大きく、多くの時間を要した。また学年進行に伴う教育の負担が更に大きくなり研究活動の時間の確保に苦慮している。そのため、研究に対するエフォートを十分に確保することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
D-アミノ酸刺激後のRAW264.7マウスマクロファージ細胞株のRNAseq解析の結果から候補となった遺伝子の中から、特に、IL-1やIFNシグナル分子やCCR2関連シグナル分子の活性化や関連遺伝子の発現変動について、Real-Time PCR、ELISAおよびフローサイトメトリーなどによる解析を行い、抗酸菌感染時のマクロファージの活性化・分極化との関連性について明らかにする。また、ヒト由来マクロファージについても同様に、D-アミノ酸による遺伝子発現変動を調べる。これらの検討により発現や活性化状態の変化が明らかとなった因子については、MACのマクロファージ内増殖能(またはマクロファージの抗菌活性)との関連性について、細菌の増殖能を指標とした検討により明らかにする。
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