Project/Area Number |
21K08564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54040:Metabolism and endocrinology-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
長谷川 奉延 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20189533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 智弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70265867)
鳴海 覚志 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, リサーチアソシエイト (40365317)
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
天野 直子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (70348689)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | MIRAGE症候群 / SAMD9 / 遺伝子改変マウス / 副腎 |
Outline of Research at the Start |
申請者は、副腎機能低下症を中核症状とするMIRAGE症候群(以下本症候群)の疾患単位を確立し、責任遺伝子SAMD9を同定した。さらに、ゲノム編集技術を用いて、本症候群で認めたSAMD9点変異を有する本症候群モデルマウスを作成した。本症候群モデルマウスは、MIRAGE症候群の部分症状を示したが、副腎におけるSAMD9遺伝子の発現は弱く、副腎機能低下症を認めなかった。本研究では、本症候群の副腎機能低下症の病態を解明するため、本症候群で認めたSAMD9変異遺伝子を副腎において強く発現する新たな遺伝子改変マウスを作成し、副腎における経時的な内分泌学的・病理学的・網羅的遺伝子発現解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は、Creリコンビナーゼによりヒト野生型SAMD9遺伝子を発現するマウス(SAMD9-WTマウス)、およびMIRAGE症候群で認めたヒトSAMD9点変異p.R1293Wを発現するマウス(SAMD9-MTマウス)を作成した。本研究では、胎児期から野生型SAMD9あるいは変異型SAMD9を副腎に強発現する遺伝子改変マウス(それぞれSAMD9-WT副腎発現マウス、およびSAMD9-MT副腎発現マウス)を作成した。SAMD9-WT副腎発現マウス62匹中58匹が24週齢まで生存し、最長55週齢まで生存を確認・飼育継続中である。一方SAMD9-MT副腎発現マウス32匹のうち17匹は日齢0-1に、7匹は日齢7までに死亡し、8例は4週齢まで生存した。 日齢1に死亡した雌SAMD9-MT副腎発現マウスの副腎は死後変化と思われる組織学的異常を認めた。SAMD9-MT副腎発現マウスの多くが日齢0-1に死亡したため、死後変化を伴わないSAMD9-MT副腎発現マウスを十分な数確保することが困難であった。 分娩直前の母体を帝王切開し、SAMD9-WT副腎発現マウス胎仔およびSAMD9-MT副腎発現マウス胎仔を回収し、胎子ごとホルマリン固定した。SAMD9-WT副腎発現マウス胎子8匹およびSAMD9-MT副腎発現マウス胎子7匹を得た。しかし、計15匹中14匹は固定不良であり、副腎を含む腹腔内臓器の顕微鏡下での観察は困難であった。観察可能であった1匹のSAMD9-WT副腎発現マウス胎子の副腎は組織学的に明らかな異常を認めなかった。現在、帝王切開して回収したマウス胎子腹腔内にホルマリン固定液を直接注入することで観察可能な臓器を得るよう試みている。今後、帝王切開で得る生存マウスから心臓採血により血清を得て、ACTH, コルチコステロンなどの測定を予定している。
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