Project/Area Number |
21K08594
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55010:General surgery and pediatric surgery-related
|
Research Institution | Kawasaki Medical School (2023) Okayama University (2021-2022) |
Principal Investigator |
岩本 高行 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40627238)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | レパトア解析 / 術前化学療法 / 乳癌 / 末梢血 / レパトア / 効果予測 / 治療抵抗性の機序 / 倫理員会の承認 / 増量採血 / 試料・情報の提供 / RNA抽出 / 乳がん |
Outline of Research at the Start |
再発・進行トリプルネガティブかつprogrammed death ligand-1(PD-L1)陽性乳がんに対して免疫チェックポイント阻害剤であるアテゾリズマブの使用が保険承認となったが、PD-L1陰性症例への有効性は明らかではない。そこで今回われわれは再発・進行トリプルネガティブかつPD-L1陰性乳がんに対する免疫誘導療法によるPD-L1陽転化を検証する臨床研究を行い、そのトランスレーショナルリサーチとして免疫誘導療法前後の末梢血単核球細胞からT細胞レパトア解析を行うことを本研究の目的とした。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では末梢血単核球細胞からT細胞レパトア解析を目的としている。研究課題名「乳がん化学療法におけるT細胞レパトアの検討」として、岡山大学病院を主幹とする多施設共同研究(福山市民病院、広島市立広島市民病院)の研究体制で、研究計画書および同意説明文書を作成の上、当院倫理員会の承認を得た。その後、各施設でも各々倫理審査を受けていただき、承認を得た後、研究開始となった。本試験では2mlの増量採血が必要となるため、血液採取の手順書(1.PAXgene; RNA採血管に2mlの採血。2.採血管を静かに8から10回転倒混和。3.採血後-20℃で24時間凍結、-70から-80度で保存)を作成し、各施設との共有をおこなった。採血のポイントは、術前化学療法(アンスラサイクリンおよびタキサンレジメン)前、アンスラサイクリン投与後、手術時の3点とした。 また、令和3年度6月より、委託解析先のタカラバイオ(株)と解析手順、サンプルの受け渡し、秘密保持、解析価格や時期の交渉をおこなった。その結果、令和3年度は検体の収集と血液検体からのRNA抽出までにとどめることとした。 令和4年度は検体の回収ならびに解析を予定していたが、すべて予定どおり進捗している。具体的には23例分の血液検体の回収、および検体のレパトア解析が終了した。 令和5年度は臨床データと統合させて解析、論文化を進める予定であったが、解析方法で困難な点があり、時間を要している。現在、同コホートの腸内フローラデータと合わせて統合解析をおこなっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究は令和5年度内に終了予定であった。レパトア解析は終了できているが、臨床データと腸内フローラとの統合解析に時間を要してしまい、令和6年度に学会発表、論文化がずれ込んでしまった。令和6年4月現在で解析はすでに終了できており、令和6年の日本乳癌学会で報告予定である。また今年度内には英語論文化予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
プロトコールで規定された解析はすべて終了しており、令和6年度7月に開催される日本乳癌学会にむけて図表の固定を目指しているところである。平行して英語論文化も進めており、令和6年度内にはサブミットならびにアクセプト予定である。
|