Project/Area Number |
21K08695
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
島田 英昭 東邦大学, 医学部, 教授 (20292691)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 隆 東邦大学, 医学部, 院内講師 (10408883)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 食道癌 / 自己抗体ファイル / T細胞受容体構造解析 / 自己抗体パネル / T細胞受容体レパトア / p53 / RalA |
Outline of Research at the Start |
合計22種類(p53, RalA, NY-ESO-1, Galectin1, TROP2, SURF1, myomegalin, TRIM21, GLUT1, HSP70, KM-HN-1, p90, Sui1, HSP40, CyclinB1, HCC-22-5, c-myc, PrxVI, VEGF, HCA25a, p62, Annexin II)の自己抗体プロファイルを利用した早期癌診断法を開発する。同時に、治療前の血清PD-1/PD-L1値、T細胞受容体遺伝子レパトアを解析し、自己抗体プロファイルとの相関関係を解析して、免疫チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
【背景と目的】食道扁平上皮癌は腫瘍抗原性が高く免疫治療の治療効果が期待できる癌腫である。腫瘍抗原に対する抗体反応が他の癌腫よりも増強しており、自己抗体が豊富に誘導されることが知られている。本研究では、食道扁平上皮癌患者における自己抗体のプロファイリングによって病態の解明と治療への応用を模索する。 【対象と方法】手術あるいは化学療法を施行した進行・再発食道癌100例を対象として、治療前の血清サンプルから、独自開発したELISAキットを用いて合計22種類(p53, RalA, NY-ESO-1, Galectin1, TROP2, SURF1, myomegalin, TRIM21, GLUT1, HSP70, KM-HN-1, p90, Sui1, HSP40, CyclinB1,HCC-22-5, c-myc, PrxVI, VEGF, HCA25a, p62, Annexin II)の自己抗体を解析した。同時に、治療前の血清PD-1/PD-L1値、T細胞受容体遺伝子レパトアを解析し、自己抗体プロファイルとの相関関係を解析して、免疫チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。 【研究成果】研究計画通り、独自開発した22種類の自己抗体解析ELISAキットを用いて自己抗体価を解析できることを確認した。血清PD1/PD-L1値と予後との関連性については、血清値が高値の症例で有意に予後不良であることが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多種類の自己抗体を同定するELISAキットを独自開発した。現在、パイロット研究として、100症例前後の血清検体を用いて健常者との比較検討の結果、作業仮説通りに、複数の自己抗体が実臨床で有用な感度・特異度となることが明らかとなった。T細胞受容体の構造解析も進行中であり、令和6年度中には完了する見込みである。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画通りに、解析対象症例数をさらに増やして臨床病理学的背景因子との関連性を明らかとする予定である。 T細胞受容体の構造解析も順調に進行中であり、令和6年度中には完了する見込みである。 多施設後方視的研究によって、免疫チェックポイント阻害剤で治療した食道癌症例の予後因子を解析する予定である。
|