Project/Area Number |
21K08720
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
廣川 文鋭 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (20322373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 真司 大阪医科薬科大学, 医学研究科, 教授 (80288703)
辻川 和丈 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (10207376)
谷口 高平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70779686)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 非アルコール性脂肪性肝炎 / 肝細胞癌 / Kupffer細胞 / NASH / メタボローム解析 |
Outline of Research at the Start |
近年、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の罹患率が上昇している。NASHから肝細胞癌が発症することが問題であるがその発症機序は未だ不明である。また、様々な癌腫の発癌過程においてマクロファージのM1型からM2型への分極化が注目されており、新たな治療標的として期待されている。 本研究では、発癌過程でKupffer細胞の分極化と代謝変化の関連性を明らかにすることを目的とする。まずKupffer細胞を分離した上で網羅的にメタボローム解析を実施し、代謝産物変化及び遺伝子変化を同定する。これらの成果から、Kupffer細胞をM1型へ変換させることを狙ったNASH由来肝細胞癌に対する治療薬の創製に取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の罹患率が上昇している。一部のNASHから肝細胞癌が発症することがとくに問題であるが、その発症機序は未だ不明であり、本邦で承認されている肝細胞癌の治療薬も一剤のみで開発に乏しい。また、様々な癌腫の発癌過程において、マクロファージのM1型からM2型への分極化が注目されており、新たな治療標的として期待されている。本研究では、肝特異的マクロファージであるKupffer細胞をNASH肝より分離し、Kupffer細胞の分極化に伴う代謝産物変化を明らかにすることを目的としている。 本年度は、昨年度に引き続きin vitro実験においてLipopolysaccharide(LPS)を使用した分極化解析を実施した。 また、動物実験より分離したKupffer細胞のプロテオーム解析を実施し、分極化マーカー(CD86.80など)の発現を確認した。現在、enrichment analysis等による詳細検討を行っており、分極化と関連する遺伝子群の変化を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画立案時予定していたウェスタンブロット解析のみではなく、網羅的解析であるプロテオーム解析を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
プロテオーム解析で得たデータをさらに詳細検討する予定である。関連性のある遺伝子・タンパクを確認でき次第ウェスタンブロット法などで検討する。 また、現在発癌長期モデルを飼育しており、発がんを確認でき次第Kupffer細胞を分離して上記プロテオーム解析で得られた結果と比較検討する予定である。
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