膵臓癌における化合物スクリーニングによる新規抗がん剤併用療法の開発と臨床応用
Project/Area Number |
21K08769
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田邉 稔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50197513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 篤 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (20376734)
田中 真二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30253420)
小川 康介 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40618112)
小野 宏晃 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (60466901)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 膵癌 / 抗がん剤 / 薬剤スクリーニング / 膵臓癌 / PDXマウスモデル / 個別化治療 / 化学療法 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではスクリーニングとして我々独自に選出した100種類の薬剤化合物ライブラリーと膵臓癌細胞株を用いて基軸となる抗がん剤と選択的に同時投与することで抗がん剤の作用を増強する候補治療薬を選出するin vitro実験系である。 これにより選出した有用な薬剤を、従来式の癌細胞株を用いたマウスモデルと、患者標本から直接作出したPDXマウスモデルを用いて有効性を評価し、膵癌に有効な化学療法薬剤を選出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では東京医科歯科大学独自のカスタムメイドな阻害剤ライブラリーを用いた薬剤ラットフォームによる新規治療薬の有効性を評価する薬剤スクリーニング と、腫瘍の薬剤感受性など治療応答性の即座な評価を可能とする膵臓癌PDXマウスモデルによるによる治療薬の臨床有用性を基軸とした研究からなる。100種類の阻害剤プラットフォームから各種阻害剤投与による単剤における新規治療薬への同定に加えて、膵臓癌におけるキードラッグであるゲムシタビンにそれぞれの各種阻害剤を併用投与し、相乗効果のある新規治療薬への同定も試みている。また、現在は当院において消化器内科との共同研究の結果、膵臓癌患者から樹立した膵癌オルガノイドも新たに樹立可能となったために、PDXマウスや膵癌オル ガノイドを用いて臨床応用を企図した前臨床試験としての位置づけを図り新規治療薬の有用性を評価していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年、薬剤ライブラリースクリーニングを用いて膵臓癌における新規治療薬であるEg5阻害剤であるIspinesibを同定し報告した(Inhibitor library screening identifies ispinesib as a new potential chemotherapeutic agent for pancreatic cancers.Cancer Sci. 2021 Nov;112(11):4641-4654. doi: 10.1111/cas.15134. Epub 2021 Oct 2.)。現在は膵癌治療の基軸であるゲムシタビンの相乗併用作用を示す新規治療薬の同定を行い、今年度内の論文報告を目標としている。現在はこの薬剤プラットフォームを利用して癌横断的な検証を進めている。実際に、当院小児外科水野裕貴助教らとの共同研究により「化合物スクリーニングによる小児肝芽腫に対する新規治療候補薬の機能解析」として今年度、水野助教は科学研究費助成事業研究活動スタート支援に採択された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は学会ならびに論文などに より各新規治療薬の有用性を報告していく。さらに上記に加えて樹立した癌オルガノイドモデルを用いて臨床応用の有用性の検討を進めていく。また癌横断的な薬剤ライブラリーによる新規治療薬の同定・検証も合わせて推進する。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Journal Article] C646 inhibits G2/M cell cycle-related proteins and potentiates anti-tumoreffects in pancreatic cancer2021
Author(s)
Hiroaki Ono, Tomotaka Kato, Yoshiki Murase, Yutaro Nakamura, Yoshiya Ishikawa, Shuichi Watanabe, Keiichi Akahoshi, Toshiro Ogura, Kosuke Ogawa, Daisuke Ban, Atsushi Kudo, Yoshimitsu Akiyama, Shinji Tanaka, Hiromichi Ito, Minoru Tanabe
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 11
Issue: 1
Pages: 10078-10078
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] Evaluation of the efficacy of Ispinesib, a novel Eg5 inhibitor, for the treatment of high grade Pan-NENs2022
Author(s)
Hiroaki Ono, Yoshiki Murase, Daisuke Asano, Syuuichi Watanabe, Yoshiya Ishikawa, Hiroki Ueda, Keiichi Akahoshi, Atsushi Kudo, Shinji Tanaka, Minoru Tanabe
Organizer
Joint Congress of the 26th Meeting of IAP and the 53rd Annual Meeting of JPS (第26回国際膵臓学会・第53回日本膵臓学会大会)
Related Report
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