Project/Area Number |
21K08771
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中村 慶史 金沢大学, 附属病院, 講師 (30608691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠島 里美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20444200)
澤田 武 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60345626)
佐々木 泰史 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70322328)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 十二指腸腫瘍 / 十二指腸腺腫 / 小腸癌 / 遺伝子変異 / 遺伝子増幅 / ERBB / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、非乳頭部十二指腸腺腫・十二指腸癌におけるERBB受容体ファミリーの遺伝子変異・遺伝子発現を包括的に評価することにより、発癌への関与を明らかにし、治療標的となり得るかどうかを検討することである。さらに、十二指腸癌診療におけるERBB受容体ファミリーのバイオマーカーとしての有用性を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、非乳頭部十二指腸腺腫・十二指腸癌におけるERBB受容体ファミリーの遺伝子変異・遺伝子発現を包括的に評価することにより、発癌への関与を明らかにし、治療標的となり得るかどうかを検討することである。さらに、十二指腸癌診療におけるERBB受容体ファミリーのバイオマーカーとしての有用性を明らかにすることである。 研究協力施設において内視鏡的もしくは外科的に切除され、保存されている非乳頭部十二指腸腺腫、粘膜内癌、浸潤癌の計 71病変を対象とした。これらの病変は、複数の消化管専門病理医によって病理学的に再評価された。そして、早期病変は、粘液形質の免疫組織化学(CD10, MUC2, MUC5AC, MUC6, PG-I)によって胃型と小腸型への分類が行われた。結果として、上記の病変は小腸型腺腫 32病変、幽門腺腺腫 6病変、鋸歯状腺腫 1病変、小腸型粘膜内癌 12病変、胃型粘膜内癌 7病変、浸潤癌 13病変に分類された。 全病変に関して、EGFR, HER2 (ERBB2), ERBB3, ERBB4の免疫組織化学を施行した。さらにHER2の免疫組織化学で2+以上であった症例のみ、HER2 dual color in situ Hybridization (DISH)での評価を行った。 免疫組織化学に並行して、ホルマリン固定パラフィン包埋切片からDNA抽出をおこなった。DNAのクオリティチェックを終了し、ERBB2, ERBB3, ERBB4の遺伝子変異とコピー数変化(遺伝子増幅)の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究機関との連携も良好であり、症例の集積、未染色スライドの作成、ERBB受容体ファミリー(EGFR, HER2, ERBB3, ERBB4)の免疫組織化学、HER2 dual color in situ Hybridization (DISH)解析に関して問題なく行うことが可能であった。また、未染色スライドからのDNA抽出とクオリティチェック、遺伝子変異解析とコピー数解析も終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、組織型とERBB受容体ファミリーの免疫組織化学、遺伝子異常(遺伝子変異とコピー数変化)の関連について解析を行う。さらに粘液形質のマーカー陽性例とERBBファミリーの免疫組織化学、遺伝子異常陽性例との関連も解析する。上記の結果をもとに、非乳頭部十二指腸腫瘍の診療における、ERBB受容体ファミリーのバイオマーカーとしての有用性を明らかにし、論文作成を行う。
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