Project/Area Number |
21K08797
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牧野 俊一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (60745446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥崎 大介 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
高橋 秀和 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (10528508)
山本 浩文 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30322184)
横山 雄起 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60615714)
小泉 雅彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90186594)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | Lrig1 / 放射線 / 癌幹細胞 |
Outline of Research at the Start |
腸管上皮幹細胞マーカーLrig1は癌抑制遺伝子として陰窩のホメオスタシスを維持している。+4ポジションに位置するLrig1陽性の静止期腸管上皮幹細胞は、活動性の幹細胞が大きなダメージを受け存続困難となった状況では新たに活動性の幹細胞を供給して、組織の生存・維持に働く。今回、Lrig1陽性細胞をGFPによる可視化と多色細胞系譜追跡システムを利用して、発癌の過程で1つのLrig1陽性細胞から増殖してできた腫瘍クローンに対し、シングルセル単位で遺伝子発現プロファイル解析をすることで、Lrig1陽性細胞から娘細胞までの多階層構造ついて詳細を明らかにし、Lrig1と癌幹細胞性との関連を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
腸管上皮の基底部から+4ポジションに位置するLrig1陽性の細胞は正常腸管の幹細胞性維持に重要であり、EGFRを負に制御して癌抑制的に働くと報告されている。一方、癌幹細胞におけるLrig1の機能は不明な点が多い。本研究ではLrig1-GFPマウスを用いて化学発癌させたマウス大腸癌におけるLrig1発現の意義を明らかにすることを目的とした。2021年度、2022年度に臨床サンプルの解析、Lrig1-GFP マウスの大腸化学発癌、腫瘍細胞のシングルセル回収と遺伝子増幅を終えた。2022年度に行ったシングルセルRNA-seqの結果、Lrig1遺伝子発現と細胞単位で相関を示す遺伝子が5つ抽出されたが、2023年度はさらに解析を進め、Lrig1陽性細胞で発現が上昇している遺伝子のハブとして機能する可能性がある遺伝子として、ヒストンのメチル化を認識するエピジェネティック分子を同定した。また、2023年度は放射線や抗癌剤暴露後にLrig1発現細胞が、activeな幹細胞としての性質を示すようになるのかという点にも着目して検討を進めた。その結果、コントロールの大腸癌細胞株とLrig1を過剰発現させた大腸癌細胞株に放射線や抗癌剤を暴露するとコントロール細胞では細胞増殖能が低下したのに対し、Lrig1過剰発現細胞では細胞増殖能が増加することが明らかとなった。さらに、Lrig1過剰発現細胞では放射線や抗癌剤の暴露後にLrig1発現が低下し、activeな幹細胞のマーカーとされるLGR5やDCLK1の発現上昇が認められた。これらの結果はLrig1を発現する静止期の癌幹細胞が細胞障害によって活動期の癌幹細胞にConversionする可能性を示唆している。
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