Project/Area Number |
21K08825
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
塩瀬 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (30363336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 光 九州大学, 大学病院, 医員 (30896022)
松田 健作 九州大学, 大学病院, 医員 (40792924)
牛島 智基 九州大学, 大学病院, 助教 (70529875)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | DCD / 心移植 / 浸漬保存 / DCD移植 / 心臓移植 / 循環停止後ドナー |
Outline of Research at the Start |
心移植待機期間が長い本邦においては、ドナー不足が諸外国以上に深刻な問題である。循環停止後のドナー心採取(DCD:Donation after Circulatory Death)がドナー不足解消の一助として注目されており、諸外国において臨床応用が開始され、良好な短期成績が報告されているものの、その長期的な安全性や有効な心保護法については不明な点も多い。本研究では、ブタのDCDモデルを用いて摘出心の浸漬保存条件と心機能の関係を検証し、虚血による心機能への影響を低減するための心保存方法を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
海外の一部施設では、循環停止下臓器採取(controlled donation after circulatory death: cDCD)による心移植が始まり、ドナー不足解消の糸口と期待されている。一方で、採取後の心臓の保存・輸送に関しては、虚血時間を短縮すべく持続灌流装置(Organ Care System, TransMedics)の使用がそのプロトコルに組み込まれているものの、その高額な費用、手技の複雑性・非確実性といった課題は、cDCD心移植が十分に普及し得ない原因の一つである。浸漬保存による臨床報告も散見されはするが、安全性・有効性の根拠に乏しいのが現状である。本研究では、家畜ブタのDCDモデルを用いた摘出心の浸漬保存とその後の心機能の関係を検証し、虚血の影響を最小限に留める至適な心浸漬保存法を検討することを目的とする。 2021年から2022年度はブタの生命維持治療中断、また、NRP手技の確立を目指し麻酔薬や循環作動薬の投与法、また体外循環のweaning手法等、循環動態管理の試行錯誤を繰り返し、NRPモデルの最適化と心摘出手法の改良に取り組んだ。2023年度は予算の関係から実際の移植には至らなかったため、浸漬保存後の心臓に酸素加血を灌流することにより心機能の評価を目指した。30分虚血群では通常の心筋保護液による心停止とUW液とでは、同等の心機能であった。1時間虚血群ではUW液では収縮を確認できたが、2時間虚血ではUW群でも心拍動再開を得ることができなかったため、1時間群での保存液ごとの比較を目指したが、当初予定していた他種の心保存液は入手困難であり、保存液ごとの比較には至らなかった。引き続き、実験継続して適切な環流装置の確立と保存液ごとの比較を目指す。データが整い次第、移植実験へと歩を進める予定である。
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