静脈性難治性皮膚潰瘍に対する自家細胞シート移植の成績と患者の細胞増殖能との関係
Project/Area Number |
21K08867
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
末廣 晃太郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (10569312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 耕司 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
溝口 高弘 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90844796)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 自家細胞解析 / 移植細胞 / 細胞移植 |
Outline of Research at the Start |
再生医療において、患者由来の自家細胞移植では、患者から採取した細胞が増殖しないために細胞移植が中止となったり、また、細胞の機能が落ちているために、期待された治療効果が得られないことが知られている。 本研究では、確実な自家細胞移植を確立するために、自家細胞移植をすることができた患者および、細胞移植が出来なかった患者由来の血清と細胞を比較解析することで、自家細胞移植が出来た患者に特有の因子を同定することで、確実な細胞移植システムの構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、臨床研究「難治性皮膚潰瘍に対する培養ヒト自己細胞混合シートを用いた移植治療に関する臨床試験(第Ⅰ相試験)(jRCTb060190034)」(AJTR2021;13:9495-9504)で採取した患者線維芽細胞と患者自己血清を解析することを目的にしている。 上記臨床研究では、6名の患者が登録されたが、1名の患者線維芽細胞は樹立出来なかった為に、6名の患者自己血清と5名の患者細胞が保管されている。 臨床研究時に、保管された線維芽細胞を解凍し、血清としてNeoSERAを使用して、その倍加時間を確認したところ、5名の患者線維芽細胞の倍加時間は、51時間以上であった。細胞の形態としては紡錘形を維持しているようであった。 5名の患者細胞が保管されているが、臨床研究時には、3名の患者細胞は移植され、残りの2名の患者細胞は移植されなかった。その理由としては、細胞シートの製造工程の規格試験である、細胞シートが分泌するVEGF量の規定値を超えた場合は、細胞シートは移植されたが、規定値を超えない場合は、細胞シート移植は実施されなかった為である。そのため、再度、患者細胞におけるVEGFの発現レベルをqPCRで解析したところ、自己血清ではなくNeoSERAで培養したにもかかわらず、細胞シート移植が実施されなかった患者2名の細胞におけるVEGFの発現レベルは、細胞シート移植が実施された患者3名の細胞におけるVEGFの発現レベルよりも低い結果を得た。また、同じサンプルで、Collagen IおよびCollagen IIIの発現レベルをqPCRで解析すると、細胞シート移植が実施されなかった患者2名の細胞におけるCollagen IおよびCollagen IIIの発現レベルは、細胞シート移植が実施された患者3名の細胞におけるCollagen IおよびCollagen IIIの発現レベルよりも低い結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者の自己血清ではなく、NeoSERAで培養したにもかかわらず、臨床研究時に移植できた細胞と移植出来なかった細胞において、移植出来なかった細胞におけるVEGF、Collagen I、Collagen IIIの発現レベルは、移植できた細胞よりも低い結果を得ることが出来た為。この結果は、自家細胞移植では、細胞の機能が落ちている患者を事前に検査する必要があるかもしれないことを示唆している。
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Strategy for Future Research Activity |
患者由来の血清を解析することで、細胞移植が出来た患者と細胞移植が出来なかった患者において、濃度が異なるサイトカイン、成長因子等が存在するか否か検証する。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Cryopreserved allogenic fibroblast sheets: development of a promising treatment for refractory skin ulcers2022
Author(s)
Soichi Ike, Koji Ueno, Masashi Yanagihara, Takahiro Mizoguchi, Takasuke Harada, Kotaro Suehiro, Hiroshi Kurazumi, Ryo Suzuki, Tomoko Kondo, Tomoaki Murata, Bungo Shirasawa, Noriyasu Morikage, Kimikazu Hamano
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Journal Title
American Journal of Translational Research
Volume: 14
Pages: 3879-3892
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] A pilot study using cell-mixed sheets of autologous fibroblast cells and peripheral blood mononuclear cells to treat refractory cutaneous ulcers2021
Author(s)
Mizoguchi T, Suehiro K, Ueno K, Ike S, Nagase T, Samura M, Harada T, Kurazumi H, Suzuki R, Harada K, Takami T, Morikage N, Hamano K
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Journal Title
American Journal of Translational Research
Volume: 13
Pages: 9495-9504
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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