自然免疫とサブタイプに着目した慢性移植肺機能不全のメカニズム解明
Project/Area Number |
21K08877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 龍秋 東北大学, 大学病院, 助教 (70636034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野津田 泰嗣 東北大学, 大学病院, 助教 (00636037)
渡辺 有為 東北大学, 大学病院, 助教 (20724199)
大河内 眞也 東北大学, 事業支援機構, 講師 (40375035)
大石 久 東北大学, 大学病院, 講師 (60451580)
平間 崇 東北大学, 大学病院, 助教 (80510338)
矢吹 皓 東北大学, 加齢医学研究所, 分野研究員 (80848276)
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90323104)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 肺移植 / 線維化 / 移植免疫 / 慢性拒絶反応 / 自然免疫 / B細胞 / IL-17 |
Outline of Research at the Start |
本研究では肺移植術後の慢性期の主たる死因であり、通常の免疫抑制療法では制御困難な慢性移植肺機能不全のメカニズムを解明する。研究は申請者が確立した肺移植術時の虚血再灌流障害と肺移植後の慢性気道炎症という2つの臨床肺移植に則したシナリオをマウス肺移植に適応した慢性移植肺機能不全モデル用いる。前述の実験モデルで得られた検体を用いてRNAseqを用いて、慢性移植肺機能不全発症に関わるバイオマーカーを探求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では肺移植術後の慢性期の主たる死因であり、通常の免疫抑制療法では制御困難な慢性移植機能不全 (Chronic Lung Allograft dysfunction, CLAD)のメカニズムを解明することを目的としている。CLADはアロ抗原に対する反応に加えて、移植前の肺の状態や、移植時の肺傷害、肺が外界に開かれている臓器であることも影響し、移植後の肺への障害そして、肺自体の免疫装置としての機能がその病態形成に影響していると考えられる。さまざまな要因の中から本研究では主にCLAD のサブタイプ、及び自然免疫刺激に着目をした解析を行うことが目的である。。 本年度は申請者の前施設で立ち上げた2つの自然免疫刺激に応じて異なるサブタイプに加え、2系統のマウスを掛け合わせて作成したF1マウスを用いた肺移植後肺線維化モデルを作成した。当該年度は本モデルの再現性の確認を行い、さらに背景となる免疫学的メカニズムの一部を検討している。また、画像解析に関するセットアップを行った。画像解析についてはこれまで以上に客観的な評価法を模索している。 次年度はRNAシークエンスで遺伝子の網羅的解析、パスウエイ解析を行い、これまでの知見と異なる点や他の臓器移植及び臓器線維化による疾患(肝硬変や肺線維症等)との共通項の確認を行う。これまでの経験から、網羅的解析やパスウエイ解析自体、及び臨床に即した解釈等には時間を要すると考えられる。今後はヒト検体を用いた解析へ研究を発展させることを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 本邦と北米でC57BL/10マウスの背景が異なるため予備実験を初年度に行ったため、それ以降の研究に関しても、当初の進捗よりやや遅れていているが、新たな発見もあり、進捗している。 2023年度も継続してマウス肺移植および解析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も追加のマウス肺移植および解析を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)
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[Presentation] 当施設で移植後10年生存を得られるレシピエントの特徴2022
Author(s)
1. 渡邉龍秋, 宇井雅博, 小野寺賢, 渡辺有為, 野津田泰嗣, 鈴木隆哉, 平間崇, 大石久, 新井川弘道, 野田雅史, 秋場美紀, 岡田克典.
Organizer
第58回日本移植学会総会
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2. Tatsuaki Watanabe, Masahiro Ui, Ken Onodera, Yui Watanabe, Hirotsugu Notsuda, Takaya Suzuki, Takashi Hirama, Hisashi Oishi, Hiromichi Niikawa, Masafumi Noda, Miki Akiba Yoshinori Okada.
Organizer
The 17th Lung Transplantation Conference.
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[Presentation] 本邦の肺移植医療の実際2022
Author(s)
4. 渡邉龍秋, 宇井雅博, 小野寺賢, 渡辺有為, 野津田泰嗣, 鈴木隆哉, 平間崇, 大石久, 新井川弘道, 野田雅史, 秋場美紀, 岡田克典.
Organizer
第47回日本外科系連合学会学術集会
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Author(s)
1. Watanabe T, Guan Z, Horie M, Joe B, Juan MU, Buhari H, Hwang D, Kolls JK, Liu M, Keshavjee S, Juvet S, Martinu T.
Organizer
The 40th Annual meeting and scientific sessions of the International Society for Heart and Lung Transplantation
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