Project/Area Number |
21K08953
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
荒谷 優一 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40838421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗山 俊之 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10405467)
川股 知之 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80336388)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 痛み関連分子Tmem45b |
Outline of Research at the Start |
潰瘍性大腸炎はその発症原因として腸内細菌の関与や免疫機能異常が考えられているが、慢性的に炎症が生じる分子機構や増悪に関与する因子は未だ十分に解明されていない。 申請者の教室では、炎症に伴って強い痛みが生じる分子機構の、Tmem45bを遺伝子欠損すると腸炎が重症化することを確認した。潰瘍性大腸炎は家族性に発症することがあるため、潰瘍性大腸炎の発症または重症化する分子機構に何らかの遺伝子異常が関与する可能性が考えられているが、特異的な遺伝子異常は未だ同定されていない。Tmem45bは潰瘍性大腸炎がTmem45bは潰瘍性大腸炎が重症化する分子機構のカギとなる分子である可能性が高い。
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Outline of Annual Research Achievements |
9日間2%デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を飲水させた対象マウス(WT)およびTmem45b遺伝子欠損マウス(KO)から摘出した大腸においてHE染色を行い、組織学的評価を行った。評価には炎症細胞の浸潤の程度、陰窩や腸管上皮の破壊の程度をスコア化したHistological Scoreを用いた。Histological scoreはWT 7.8、KO 9.5 (P = 0.006)であった。組織の破壊がすすめばhistological scoreは高くなる。KOにおいては組織学的にも大腸の破壊が進んでいることが判明した。 9日間2%DSSを飲水させたWTおよびKOから摘出した大腸において、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)染色を行った。200倍観察での1視野あたりのMPO陽性細胞数はWT 20.8,KO 48.8(P = 0.007)であった。このことからKOはWTと比較して好中球の浸潤が多いことが判明した。 大腸の痛覚過敏に対するTmem45bの役割を明らかにするために大腸へ挿入したバルーンの内圧を変化させ筋電図を測定した。測定は完了したが現在は結果の解析段階である。 以上の当該年度の結果から、組織学的にもKOはWTに比べて腸炎の重症度が高いことが判明した。またMPO陽性細胞数がWTにくらべてKOの方が多かったことからKOはWTと比較して好中球の浸潤が多いことが示唆された。 以上からTmem45bは炎症性腸疾患において腸炎の重症化に関与する分子である可能性が高い。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は痛み関連分子であるTmem45bの炎症性腸疾患における役割を解明することである。前年度までの実験によってTmem45b遺伝子欠損マウスは対象マウスと比較して腸炎の重症度が高いことが判明していたが組織学的な評価は出来ていなかった。 当該年度の研究結果から組織学的にもKOはWTと比較して腸炎の重症度が高いことが判明した。Tmem45bは炎症性腸疾患において腸炎の重症化に関与する分子である可能性が高い。 今後Tmem45bと腸炎の痛みに関して研究を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
組織学的評価においてマクロファージの評価がまだできていない。過去の報告ではDSS誘発性の腸炎モデルマウスにおいてはマクロファージの大腸への浸潤も多いとされている。DSSモデルにおいてWTとKOでマクロファージの浸潤に関して検討する。 大腸への痛覚過敏に対する筋電図に関しての解析評価ができておらず解析を進める。
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