Project/Area Number |
21K08963
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
松岡 宏晃 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10637119)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 徐放性鎮痛薬 / 神経障害性疼痛 / ω-コノトキシン |
Outline of Research at the Start |
本邦においては未だ鎮痛薬として使用されていないω-コノトキシンを徐放化し、長時間持続する慢性痛治療薬としての臨床応用を目指すのが本研究の試みである。慢性痛治療の問題点は、第1に薬剤の全身投与によって生じる副作用である。第2に薬剤を繰り返して、あるいは持続的に投与しなくてはならないことである。痛みの薬物治療の理想は、最小量の薬剤を効かせたい部分に効かせたい時間だけ投与することである。ω-コノトキシンはモルヒネの100~1000倍の鎮痛効果、つまりごく微量で鎮痛効果を発揮できる点で、長期間の徐放に適している薬剤であり、徐放薬が完成すれば、患者への負担は極めて小さくなる。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者らのグループはこれまでにドラッグデリバリーシステムを応用し、生体内分解材料を用いて徐放化局所麻酔薬を作製し、臨床応用の際により注入しやすい小型の粒子状徐放薬の開発を進めてきた。今回申請中の研究では、モルヒネの100~1000倍の鎮痛作用を有するとされるイモ貝毒ω-コノトキシンに着目し、ω-コノトキシン徐放薬を作製してその徐放特性について検討し、徐放薬の鎮痛効果や副作用についてラット神経障害性疼痛モデルを用いて検討することを主たる目的とする。ラットでの有効性・安全性が確立すればヒトへの応用も期待できる。神経障害性疼痛をもつ患者は長期の治療が必要となるため、ω-コノトキシン徐放薬を用い、少ない投与回数で効果的な治療法が確立されれば患者の生活の質も改善されるため、非常に有用な治療法となる可能性が高い。 この研究では、徐放薬作製にさえ成功すれば鎮痛効果や副作用といった検討に進むことができるが、安定した薬剤を作製することが非常に難しくなっている。W-O-W emulsion法もしくはポリエチレングリコール(PEG)をベースとした、温度応答性を有する生分解性の高分子ポリマーを使用した徐放薬作製を試みている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記に記載した各種手法で徐放薬作製を試みてはいるが、実験動物に投与可能な安定した薬剤作製にまでは至っていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
徐放薬が安定して作製可能になれば、徐放試験を経て、実験動物への投与を行い効果をみていく予定であるが、薬剤作製に難渋している。
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