Project/Area Number |
21K08978
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Kameda University of Health Sciences |
Principal Investigator |
杉山 大介 亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (40467189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 健一 亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (30304679)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | せん妄 / エピジェネティクス / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
本研究では,亀田総合病院とアイオワ大学それぞれで大腿骨骨折手術を受ける患者を対象に術前から術後までのせん妄状態を各種せん妄スケールを用いて評価し,同時に術前と術後に血液サンプルを採取してDNAのメチル化を調べることにより,せん妄発症とエピジェネティクスが関連するかどうか,せん妄のバイオマーカーとなりうる物質は何かを検討する.亀田医療大学および亀田総合病院,アイオワ大学の倫理委員会で承認されたのちに研究を開始する.本研究は3年計画とし,対象患者はアメリカ麻酔科学会が定める術前全身状態1-3の患者とし,研究期間に亀田総合病院およびアイオワ大学で大腿骨骨折に対する手術を受ける患者を対象とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は米国アイオワ大学精神科(篠崎研究室)との多施設共同前向きコホート研究であり,大腿骨骨折患者の術前から術後までせん妄評価および血液サンプル を採取評価し,せん妄に関するエピジェネティクスバイオマーカーを明らかにすることを目的とする. せん妄に関する研究,老化に関するエピジェネティクス研究は多く行われているが,せん妄の老化の関係,特にせん妄とエピジェネティクスとの関係を調べた研究はこれまでのところ存在せず,せん妄の発症を予測するバイオマーカーは全く明らかにされていない.日本国内にとどまらず世界中で周術期のせん妄は患者の長期予後やそ の後の社会生活に悪影響を及ぼしていることは知られ,今後どのようにせん妄へ対応していくかは世界的な課題でもある.以上より本研究の独自性は非常に高いと考える.
研究参加者のリクルートを進め150名のデータを収集するに至った。 ここまでの研究参加者の血液サンプルからDNAを抽出し終え、イルミナEPICメチル化アッセイでせん妄に関するDNAのメチル化(エピジェネティクス)の解析を行なっている。せん妄を起こしたグループとせん妄を起こさなかったグループとにせん妄評価の結果からグループ分けを行い,せん妄を起こしたグループをせん妄を起こさなかったグループと比較して,せん妄に関連する相乗的ネットワークを特定するために,上位100-200のメチル化位置ヒットを取得することによって,システム生物学的アプローチの経路分析を行いせん妄の影響を受ける一般的なエピジェネティックなプロセスを特定する解析をおこなっている。
ここまでの研究の途中経過を2024年4月に開催された日本区域麻酔学会学術集会のシンポジウムにて招請講演で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍に入院患者が減少した影響を受け、研究参加者のリクルートが滞りデータ収集が遅れたが、コロナ禍後には順調にリクルートを進め徐々に当初の予定に追いついてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
データ解析の結果を論文にまとめて発表する。 現在データ収集を終えることができたので、解析結果が整い次第論文執筆に入り、発表する予定である。
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