Project/Area Number |
21K09038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
高氏 修平 旭川医科大学, 医学部, 助教 (20793897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 伸展 旭川医科大学, 医学部, 特任講師 (30436000)
小西 弘晃 旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (30777181)
藤谷 幹浩 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80322915)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | プロバイオティクス / 腸ー肺連関 / ARDS / 腸内細菌叢 / 腸-肺連関 |
Outline of Research at the Start |
腸内細菌叢のバランスが崩れた状態(dysbiosis)が肺疾患の発生・重篤化に関与する事が知られており、近年、腸―肺連関 (Gut-lung axis)メカニズムが注目されている。本研究では、腸内細菌由来の肺の炎症改善分子を同定し、その作用メカニズムを解明することで、これらの分子を用いた急性呼吸促迫症候群(ARDS)の治療薬開発に向けた基盤的成果を得ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では1.細菌由来の分泌物からARDSモデルにおける肺の炎症を改善する菌由来分子を同定すること.2.菌由来分子による腸および肺内細菌叢の変化を明らか にすること.3.菌由来分子により誘導される腸管上皮あるいはリンパ球・単球由来の分子の中からARDSを改善させる作用を仲介する分子を同定すること,これら を通して腸ー肺連関のメカニズムを明らかにすることを目指している. 本年度は,前年に引き続いて細菌由来の分泌物から肺の炎症抑制分子の探索を目標として下記の通り実験を進めた. 本年度よりヒト腸管上皮細胞(HCEC-1CT),ヒト微小肺内上皮細胞(Human Pulmonary Microvascular Endothelial Cell, HPMEC)の共培養系を使用した. 各種プロバイオティクスの培養上清を上記細胞に投与した後に,lipopolysaccharide(LPS)で活性化させ,24時 間後に上記細胞からRNAを抽出,その後,RT-PCRにより各種炎症性サイトカイン(IL-1β,TNF-α,IL-6)の発現量変化を観察した. しかしながら,HPMECのLPS刺激前後でサイトカインの有意な変化は認めなかった.今後はLPSの種類などを変えて,同様の実験を行いヒト細胞での実験系の確立を目指す.最終的に肺の炎症を抑制する作用を有するプロバイオティクス上清について種々のカラムを用いて分離していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト細胞での実験系の確立に難渋し,これ以後の肺の炎症を抑制する作用を有する物質の分離にまで進むことができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
あらためて実験系を見直し,当初の計画どおり肺の炎症を抑制する物質の同定を進めていく. 場合によっては,すでに我々の研究グループで同定しているプロバイオティクスから抽出した物質を用いてin-vivoの実験を行うことも想定している.
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