Project/Area Number |
21K09129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松尾 孝之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (00274655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日宇 健 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (00404260)
出雲 剛 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (40343347)
氏福 健太 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20437867)
松尾 彩香 長崎大学, 病院(医学系), 助手 (80913342)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 3D モニター / Robot surgery / microsurgery / 3D monitor / ロボット手術 / 脳神経外科 / 高解像度3Dモニター |
Outline of Research at the Start |
現在顕微鏡を用いた微細手術を行う領域でのロボット手術は未だ開発途上である。5G通信の普及でロボット手術は、地域医療の医師偏在や高度技術を修得した脳外科医不足の解決に有効である。特に熟達術者が行う微細血管吻合や深部脳腫瘍摘出などへのロボット手術の利用の際に問題となる術者の微細な感覚と高解像度3次元(3D)モニターで認識する立体感覚の不一致および長時間微細手術の際問題となる3D酔い等による作業効率の低下を解決する為に熟練術者の協力のもと血管吻合や深部手術のシミュレーション結果を元にビデオアジャスティング適正値の分析と構築を行い5G時代遠隔手術の発展形として微細手術を加える為の一歩となる研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
1.微細手術における4K3Dモニター下での立体視環境での3D酔いの発生と被験者年齢、受像機設定の関係を集中力、作業効率維持状況から解析と問題点把握および適正設定の絞り込む。 被験者を年齢別に20-30代、40-50代および60代の3群それぞれ2名の脳外科医、ボランティア学生10名に対して以下を検証した。評価項目:カメラ側の要素として焦点深度をカメラの絞りF1.2-6.5、拡大率2.5-25倍それぞれについて5段階に分類、解像度(HD,4K,8k)、コントラスト(15.0,30.0,52.5,105.0,210.0cd/m2)まで各段階での評価を実験計画に示す2つのタスクで行った。他施設からの参加者の検証が遅れており対象数も予定の3/5程度まで増えたが、予定より遅れている。眼の疲労の評価に視力測定を追加し検証中である。また、三次元視力測定のためにStereofly testを導入し検討項目を追加した。 2.モニターサイズおよび術者とモニターの位置関係/距離が術者の立体感、疲労感に与える影響を検討する。内視鏡手術で用いられる37inchと55inchモニターでの術者の立体感および疲労が影響する作業効率および凝視による3D酔いについて術者との距離およびサイズによる影響があるのか、同一被験者を対象に2つのサイズの4K3Dモニターを術者より103㎝および69㎝を基準とし25㎝刻みで前後へ1mでタスクを8名に行った。さらに疲労感および仕事効率を縫合時間および縫合精度を評価し至適条件の検討を4名の被験者を対象に実施した。今後、実際の脳神経外科手術に即した検証として成り立たせるため頭蓋内腫瘍、血管障害モデルでの検証も加えた。 3.さらに3Dモニターを用いた模擬手術と2Dでの模擬手術との比較を行う予定であるが、残念ながらサンプル数が十分ではない部分の補填も積極的に行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、多施設所属者への協力を得ることが出来ず、自施設の術者のみを対象とした研究を進めていたが、本年度に入って積極的に被験者数を増やしているが、当初の計画に追いついておらず、積極的な被験者の追加と、その後の結果の解析に今後時間を充てる。
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Strategy for Future Research Activity |
行動制限も緩和されており、今後予定通りの被験者数を確保する方向で努力するが、研究期間の制限もあり、予定症例数より少ない段階での結果が出せるかどうかにについても合わせて検討したが、十分な結果を導く事が出来ず、被験者の追加と新たな分析内容の検討を行う予定である。
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