Project/Area Number |
21K09185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
本山 靖 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (30405386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 健太郎 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00423913)
高谷 恒範 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00736506)
中瀬 裕之 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10217739)
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
朴 永銖 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (80364066)
佐々木 亮太 奈良県立医科大学, 医学部, 医員 (50896628)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | tetanic stimulation / motor evoked potential / pediatric neurosrugery / pudendal nerve / 運動誘発電位 / 小児脳神経外科 / 術中モニタリング / テタヌス刺激 / 陰部神経 |
Outline of Research at the Start |
術中運動誘発電位(motor evoked potential以下MEP)は全身麻酔下に錐体路の機能を評価する事が可能であり、術後麻痺を予防するための信頼性の高いモニタリングとして普及している。しかし、中枢神経組織が未成熟な小児では運動野への電気刺激に対して誘発電位を導出することが困難で、術中MEPの検出率が低いことが知られている。 そこで今回申請者らは新たに発見した『陰部神経テタヌス刺激術中MEP増幅法』を用いて、信頼性の高い小児術中MEPモニタリングの開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
全身麻酔下での脳神経手術において、術後の神経合併症を監視する術中神経モニタリングは手術の安全性を高める為に近年重要性が認知され、多くの手術において普及しているところである。中でも、運動機能の健常性を監視することが出来る術中に行われる運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)は術後の脳梗塞や脊髄障害で片麻痺や対麻痺が発生することを予防するのに極めて有用で多くの脳や脊髄の手術で行われている。運動誘発電位は麻酔の影響を受ける為に、麻酔薬の選択や刺激法の開発によって成人では一般的に高い確率で術中MEPを検出することが可能になっていた。しかし一方で、小児においてはミエリン鞘の未成熟さによって術中にMEPの導出率が非常に低く、術中モニタリングとして行う事が困難であった。この課題を解決するために、我々はテタヌス刺激による増幅法を導入し、小児脳神経外科におけるMEP成功率を高める事ができるか取り組んだ。その結果、小児脳神経外科において導出困難であった術中神経モニタリングの運動誘発電位(motor evoked potential)において、陰部神経テタヌス刺激を先行することによって増幅効果が得られることを明らかにし、開頭手術における術中MEPを従来法では37.5%であった成功率を陰部神経テタヌス刺激を先行させることによって63.8%にまで改善させることを証明することができた(Sasaki R, Motoyama Y, et al. J Neurosurg Pediatr 2023)。
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