肉腫PDXモデルとPETによるがん個別化医療に向けた治療効果予測システムの開発
Project/Area Number |
21K09304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
箱崎 道之 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10583651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺野 愼一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70254018)
関口 美穂 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00381400)
長谷川 靖 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10336456)
久保 均 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00325292)
金内 洋一 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70839448)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 骨軟部肉腫 / PDXモデル / 細胞株 / PETイメージング / PET/MRI |
Outline of Research at the Start |
悪性腫瘍の病期診断や治療効果判定、再発・転移検索では、代謝画像診断と形態画像診断を同時に行うことのできるPETイメージングの有効性が報告され、特に、骨軟部腫瘍の画像評価には、コントラスト分解能の高いMRIとの組み合わせの有用性が期待されている。 一方、悪性腫瘍に対する抗腫瘍薬の前臨床試験では、従来のがん細胞株移植モデルに代わり、原発腫瘍の性状をより維持した患者由来腫瘍移植モデル(PDXモデル)の有用性が知られるようになってきた。 本研究は、PET/MRIの骨軟部肉腫の診療における有用性と限界について明らかにし、骨軟部肉腫PDXモデルによる治療効果予測法を確立することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、希少がんである骨軟部肉腫の診療におけるPET/MRI検査の有用性を明らかにすることを目的としている。 2023年度は、2022年度までに構築した骨軟部腫瘍症例の臨床データ、病理組織所見、PET/MRI画像所見のデータベースを用いて、PETイメージングの臨床的検討を引き続き行った。 化学療法を行った骨軟部肉腫症例における治療開始前後の画像所見(PET/MRI所見)と病理組織所見の変化については、比較検討を継続して進めている。特に骨肉腫については、組織亜型と治療効果、PET/MRI所見の関係も検討し、さらに追加検討も行った上で、執筆した論文の投稿作業を進めているところである。また、特に稀少な組織型の骨軟部肉腫については、少数例であっても貴重な知見になりうると判断し、臨床データと病理組織所見、画像所見について検討し、積極的に論文化を進めている。 さらに、これまでに新規に樹立してきた複数の骨軟部肉腫PDXモデルについて、今後の実験の予備的検討として、性状の評価、特に原腫瘍の形質が維持されているか否かを、網羅的遺伝子解析の手法も導入して検討している。その内容について、現在論文執筆を行っており、完成次第投稿に移る予定である。 PDXモデルに対して小動物用PETイメージングを使用する実験については、分担研究者とともに予備的検討を進めているところであり、今年度中には本検討に移行可能となる見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
骨肉の組織亜型と治療効果、PET/MRI所見の関係を検討し、さらに追加検討も行った上で、論文を執筆した。(現在投稿準備中。)また、一部の極めて稀な骨軟部肉腫症例については、画像所見と病理所見について検討し、論文化を進めている。 これまでに新たに樹立した骨軟部肉腫のPDXモデルについて、性状評価(特に原腫瘍の形質が維持されているか否か)をを行った。その内容について、現在論文執筆を行っている。 PDXモデルに対して小動物用PETイメージングを使用する実験については、予備的検討を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
動物用PETイメージングについては現在予備的検討を行っており、今年度はPDXモデルを用いた検討を開始する予定である。 そこから得られた知見を、臨床的な研究から得られたPET/MRIの知見と比較検討し、実際の臨床における環境がPDXモデル(in vivo)でも再現可能かどうか検討する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)