大阪臨床研究ネットワーク基盤を利用した新規骨転移血液バイオマーカーの多施設研究
Project/Area Number |
21K09396
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山道 岳 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40882262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 啓之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任教授(常勤) (00432542)
植村 元秀 福島県立医科大学, 医学部, 特任教授 (40631015)
王谷 英達 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60727965)
武田 理宏 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (70506493)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 骨転移 / 大阪臨床研究ネットワーク / バイオマーカー / GDPP / 転移性骨腫瘍 / 血液バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
医学の発展に伴い抗がん剤治療の奏効率は改善傾向で転移性骨腫瘍は増加している。しかし骨転移に特異的な血液マーカーは無いのが現状である。我々は骨転移特異的に発現する可能性のある新規タンパクを見出しており、機序の解明を試みている。 そこで本研究では癌腫横断的に転移性骨腫瘍患者のデータを効率よく適切に収集するため大阪臨床研究ネットワークを活用し、どの癌腫の骨転移にこのタンパクが高発現するのかを検討し社会に貢献していきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
GDPPがヒト骨芽細胞とヒト破骨細胞から分泌されること、さらにオートクライン機能としてGDPPがそれぞれの分化に必須の転写因子である、RUNX2・OSXとNFATc1・DC-STAMPの発現亢進を介して増殖能を促進させることを明らかにした。それに伴ってGDPPは骨芽細胞の骨形成能、破骨細胞の骨吸収能も亢進させることを明らかにした。特に去勢抵抗性前立腺癌細胞株(PC3)においては、マウスの骨転移モデルを用いてGDPPが骨芽細胞と破骨細胞の発現を亢進させることが分かった。 臨床データとして多施設共同研究を行い、骨転移指向性を有する癌種を中心に643症例(前立腺癌185例・うち骨転移110例、乳癌84例・うち骨転移42例、腎癌99例・うち骨転移35例、肺癌245例・うち骨転移103例、健常者30例)の血中GDPP濃度を測定することができた。血中GDPP値は癌種に関わらず健常者・非骨転移患者・骨転移患者の順に高値となり、それぞれの骨転移診断能は前立腺癌でAUC0.88、乳癌でAUC0.81、腎癌でAUC0.81、肺癌でAUC0.58であった。これは前立腺癌において特に予後不良である去勢抵抗性前立腺癌でも同様の結果であり骨転移量の経時的なモニタリングにも有用であった。前立腺癌・乳癌・腎癌ではGDPPの骨転移診断能はいずれも既存の骨転移診断に用いられることの多いPSA、LDH、OC、ALPよりも高値であった。肺癌でのみ血中GDPPの骨転移診断能が低かった原因としては他の3癌腫に比べて有意に骨転移数が少なかったからと考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)