LfによるTreg分化誘導を利用した受胎率向上に関する研究
Project/Area Number |
21K09449
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
竹内 崇師 鳥取大学, 農学部, 教授 (10325061)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | ラクトフェリン / TLR / 制御性T細胞 / 不妊 / 常在細菌 / 酪酸産生菌 / Treg |
Outline of Research at the Start |
不妊の原因の一つとして生殖器への病原微生物の感染が挙げられるが、通常生殖器粘膜には細菌が高頻度に存在している。このことから胚着床や胎盤形成期には母体の生殖器粘膜から微生物を排除することが望ましいが、現在まで有効な手段はない。一方免疫応答の抑制に重要な役割を果たす制御性T細胞は、腸管では酪酸酸性菌酪酸により増殖を誘導されるが、ラクトフェリンの投与による酪酸酸性菌の増加の可能性が示唆されることから、生殖器粘膜におけるラクトフェリンを用いた酪酸酸性菌の増殖誘導による受胎率改善を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
制御性T細胞(Treg)は着床時および妊娠中の子宮粘膜において多数認められ、妊娠の維持に関するTregの重要性が過去の報告から示唆されている。一方ラクトフェリン(Lf)は様々な免疫活性能作用を有するが、Lfが初期胚の発生率を上昇させることが、本報告者の研究結果から示されている。このことから、Lfが着床期の子宮粘膜におけるTregの活性に与える影響について検討を行うことを企図した。その結果、Lfの経口投与は着床期の子宮粘膜におけるTreg数をやや増加させた。しかしながら、先行報告にある様に、正常マウスの子宮粘膜におけるTregの数自体が、非妊娠時の子宮粘膜と比較してほとんど増加していなかった。 過去の報告では、Tregは着床時および妊娠中の子宮粘膜において多数認められたとの実験結果が示されており、妊娠の維持に関与すると考えられている。しかしながら今回の実験では、Lf投与群ではTregの数が増加する傾向が見られたが、Lf未投与の個体においても、報告にあるようなTregの着床期子宮粘膜における大幅な増加が認められなかったため、両群間で定量的な相違を示すことが出来なかった。 一方、本研究が目的とする妊娠時の子宮粘膜における免疫応答の変化は、現在社会問題となっている、不妊の原因の解明やその治療に対して寄与するものである。このことから、妊娠期におけるTregの関与について、今後更なる詳細な検討を行い、研究を進める必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)