Project/Area Number |
21K09453
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
福田 冬馬 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60869006)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 強志 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00867963)
経塚 標 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00644113)
安田 俊 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50566817)
藤森 敬也 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80285030)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 抗炎症食 / プレコンセプショナルケア / エコチル調査 / 早産 / 食事炎症能 |
Outline of Research at the Start |
早産は慢性炎症によって誘発される。食事は炎症の調節に影響を与えている。食事の持つ炎症能の指標として、Dietary Inflammatory Index (DII)がある。私たちは、食事摂取頻度調査票を用いてDIIを計算し、DIIの低い食事を摂取すると、早産率が低下することを報告した。しかし、日本人の食事摂取頻度調査票を用いたDIIで、炎症能を評価することが妥当であるか、血清マーカーの変化を解析して、検討した報告はない。本研究は、食事摂取頻度調査票によるDIIを用いて炎症能を評価することの妥当性について検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
早産は子宮内感染や慢性炎症によって誘発される。食事は、炎症性サイトカインや抗炎症性脂質メディエーターの変化を介して、炎症の調節に大きな影響を与えている。食事の炎症能は総合的な評価が必要であるが、近年その指標として、Dietary Inflammatory Index (DII)の有用性が国外において数多く報告されている。本研究は、エコチル調査の食事摂取頻度調査票によるDIIを用いて炎症能を評価することの妥当性について検討する。本研究によってDIIと炎症性サイトカインの間に関連が示されれば、(1)低DII食の推奨によって早産率の低下に寄与し、(2)DIIを血液炎症能の間接的指標として、他の産科疾患との関連についても観察することができる。さらに抗炎症食と早産の関係性について着目し、DIIと炎症性サイトカインや脂質メディエーターの関係、および早産との関連を調査することによって (3)早産ハイリスク妊婦の予測を可能とするバイオマーカーの発見や、(4)早産妊婦で減少している抗炎症性脂質メディエーターを同定することで、それを治療ターゲットとした早産治療の確立、につなげることを目指す。昨年度は、血清が保管されている妊婦のDIIを計算し、四分位に分割し、最もDIIの低い群と最もDIIの高い群から、母体背景をそろえた妊婦をそれぞれ40名ずつ抽出した。また、母体背景をそろえた早産妊婦および非早産妊婦を20名ずつ抽出した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一昨年度は、①血清が保管されている妊婦のDIIを計算し、四分位に分割し、最もDIIの低い群と最もDIIの高い群から、母体背景をそろえた妊婦をそれぞれ40名ずつ抽出すること、②母体背景をそろえた早産妊婦および非早産妊婦を20名ずつ抽出することを行った。今年度は③それらの検体を検査会社へ提出し、炎症性サイトカインの分析およびリピドーム分析をすることが目標であった。しかし、②においてそろえるべき母体背景に関して、修正すべき点が生じ、本年度は、再度②を実施して、本研究の対象となる妊婦を抽出したため、検査の提出まで至らなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、①検体を検査会社へ提出し、炎症性サイトカインの分析およびリピドーム分析を行うこと、②その結果を解析すること、③研究成果について学会発表および論文執筆を行うこと、を目標としている。
|