Project/Area Number |
21K09480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
岡田 英孝 関西医科大学, 医学部, 教授 (80330182)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 子宮内膜 |
Outline of Research at the Start |
性ステロイドホルモンであるプロゲスチン(黄体ホルモン)は、胚着床ならびに以後の妊娠維持に必要不可欠である。最近、子宮内膜局所における低酸素環境が、着床現象に関与していることが注目されている。性ステロイドホルモンと低酸素状態との相互関係の解析およびその証明であり、脱落膜化や血管新生などの子宮内膜機能調節に関わるメカニズムを解明することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒト子宮内膜は、月経周期に伴って月経、増殖、分化という一連の過程を、規則的に反復する組織である。子宮内膜のダイナミックな変化は、性ステロイドホルモンによる内分泌作用だけでなく、低酸素刺激あるいは低酸素誘導因子HIF(Hypoxia inducible factor)との関与が示唆されている。HIFは、低酸素刺激で細胞内に誘導される転写因子であり、細胞応答のマスターレギュレーターとして機能している。子宮内膜機能の解明には、性ステロイドホルモンの内分泌調整だけでなく、低酸素刺激およびHIF-1シグナル経路の機能解析が必要である。 患者同意のもとに採取したヒト子宮内膜組織を、機械的および酵素的に融解して、ヒト子宮内膜間質細胞を分離培養した。間質細胞の分化と共に、FGF9発現量は有意に低下していた。プロゲスチンに直接制御される転写制御因子群の一つであるHeart and neural crest derivatives-expressed transcript 2(HAND2)との関連を解析した。間質細胞分化誘導の時間系列で比較すると、FGF9発現はHAND2誘導後に遅れて増加していた。またsiRNAを用いてHAND2遺伝子を発現抑制すると、FGF9発現量は有意に増加した。低酸素刺激によるグルコース輸送体(GLUT)ファミリーの発現変化を解析した。間質細胞に発現していたのは、GLUT1、GLUT3、GLUT8、GLUT9、GLUT10、およびGLUT12であった。低酸素刺激により、GLUT1とGLUT3は有意に発現増加し、GLUT8は有意に減少した。HIF-1阻害剤エキノマイシンの添加により、GLUT1発現が蛋白レベルで抑制されていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト子宮内膜において、性ステロイドホルモンと低酸素刺激により、局所因子がどのように制御されているかを細胞・分子生物学的に検討し、そこに関連する因子を同定することを目的としている。プロゲスチンや低酸素誘導薬の添加培養後、回収した細胞からRNAを抽出・精製し、ゲノムDNAの混入を防ぐためにDNase処理をしたRNAを用いてcDNAを作製してリアルタイムPCRを施行した。血管新生を制御する血管新生因子の調節機構や役割を解明する必要がある。これまで子宮内膜機能に関与している血管新生因子が、プロゲスチンにより特異的に制御されていることを明らかにした。また、ヒト子宮内膜におけるFGF9発現抑制に、性ステロイドホルモンで誘導されるHAND2が制御する分子機構が明らかとなった。さらに、低酸素刺激により、HIF-1、VEGF、GLUT1の発現が誘導され、これらの因子のうちHIF-1がGLUT1発現を調節していることを確認でき、計画は順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
子宮内膜機能に関与している血管新生因子と性ステロイドホルモンに制御される転写制御因子HAND2との関連に着目して解析を行う。低酸素刺激については、ANGPT1/2などの他の血管新生因子の発現調整やGlutファミリーの発現変化について詳細に解析して、低酸素刺激としてタバコ抽出液(CSE)を用いた研究も行う。患者由来の初代培養細胞を用いた実験では、採取時期が不定期であることや細胞の不均一性の可能性があり、この対策として、不死化子宮内膜間質細胞での実験準備を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)