再発転移頭頸部癌に対する免疫チェックポイント阻害療法が腫瘍関連B細胞に与える影響
Project/Area Number |
21K09595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
小松 誠和 久留米大学, 医学部, 准教授 (50343687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 剛治 久留米大学, 医学部, 准教授 (70449916)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ニボルマブ / プラチナ抵抗性再発転移頭頸部癌 / 抑制性サイトカイン / 炎症性サイトカイン / 抗体 / 免疫チェックポイント阻害療法 / 腫瘍関連B細胞 / 再発転移頭頸部癌 |
Outline of Research at the Start |
プラチナ抵抗性再発転移頭頸部癌に対するニボルマブ(免疫チェックポイント分子PD-1を阻害する抗体製剤)の治療効果はこれまでの治療と比して劇的であるにもかかわらず、その奏功率は20ー30%程度に留まる。ニボルマブ感受性についての免疫学的アプローチはT細胞の解析が勢力的に行われている一方で、B細胞の解析は報告が限られる。 本研究はPD-1を発現するB細胞に着目し「ニボルマブはB細胞にどのような影響を与えるのか」という学術的「問い」を明らかにすることが目的である。そのために、腫瘍組織やニボルマブ治療前後の末梢血を用いて腫瘍関連B細胞などの変化を種々のアプローチで解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、PD-1を標的分子とした抗体製剤「ニボルマブ」がプラチナ抵抗性再発転移頭頸部癌に対し奏功するということで治療に用いられているが、その奏功率は20-30%に留まっている。本研究では奏功率改善の手がかりを得るために、プラチナ抵抗性再発転移頭頸部癌に対するニボルマブ加療がB細胞や関連する抗体・サイトカインなどに与える影響の解析を行なった。細胞表面マーカーの解析では、B細胞(CD19陽性、CD20陽性細胞)の末梢血単核球における存在割合について当初検討を行ったが臨床効果との関連性は認められなかった。さらに、B細胞分化マーカーのCD10、CD27などについても追加検討を行なったが、臨床効果との関連性は認められなかった。しかしながら、次に腫瘍抗原のNY-ESO-1に対する抗体量をニボルマブ投与前後において比較したところ、NY-ESO-1に対する抗体が高値を示す群は無増悪生存期間(PFS)が短い傾向にあった。NY-ESO-1に対する抗体の産生はニボルマブによるPFSの延長に関して負の相関にあると考えられた。また、抗体のみならず種々のサイトカインについても検討を行なった。抑制性サイトカインの一種であるインターロイキン-10(IL-10)は増悪症例(PD)において投与前よりも投与後に増加する傾向を示した。一方、炎症性サイトカインの一種である腫瘍壊死因子(TNF-α)は部分著効症例(PR)において投与前よりも投与後に減少する傾向を示した。いくつかのサイトカインについて追加で解析したが臨床効果と関連するものはなかった。以上より体液性免疫応答が優位となることや炎症性サイトカインや抑制性サイトカインが増加することが臨床効果と関連していることがわかった。しかしながら、B細胞の数や組成などについては臨床効果への影響が認められず新たなマーカーの探索が必要であると考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)