唾液腺免疫性疾患における腺機能障害に対する基礎的研究
Project/Area Number |
21K09610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
高野 賢一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70404689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 隆 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30260764)
一宮 慎吾 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30305221)
亀倉 隆太 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70404697)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 唾液腺 / IgG4関連疾患 / シェーグレン症候群 / 上皮バリア |
Outline of Research at the Start |
唾液腺における腺分泌機能には,腺管上皮機能が重要な役割を担っており,近年疾患との関連も明らかとなりつつある。局所のサイトカイン環境が大きく変化している唾液腺免疫性疾患では,上皮バリア機能に対して様々な影響がみられる。近年,局所上皮バリア機能制御にguanylate binding protein-1(GBP-1)が関わっている可能性が示唆されている。本研究では,このGBP-1に着目し,唾液腺免疫性疾患における上皮バリア機能障害に起因する腺分泌機能障害を制御するメカニズムを明らかとし,現在病態が不明で治療方法が極めて限定されている唾液腺免疫性疾患の新規治療法に繋がる基礎的知見を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
われわれが以前から確立しているヒト唾液腺腺管上皮細胞の培養系を用いて、タイト結合分子の中でも特にcytokinesisにおけるlipolysis-stimulated lipoprotein receptor (LSR)およびtricellulinに着目して、その発現メカニズム、アポトーシスとの関係について検討を進めている。これまで2細胞間タイト結合分子であるoccludin, claudin-7, zonula occludens-1 cingulinや極性に関与するPAR3が、cytokinesisにおいて発現増強し、上皮バリア機能も保たれ、LSRやtricellulin がアセチル化チューブリン陽性中央体やガンマチューブリン陽性中心体にHook2とともに認められた。Hook2をノックダウンすると上皮バリア機能低下や関連分子の発現が中心体から消失した。LSRの多様な機能が示唆されている。アポトーシスとの関連については、現在検討中である。また、得られたヒトIgG4関連疾患組織(唾液腺)の解析から、活性化した胚中心型のSP-Tfh細胞が病変部においてIL-2やIL-7による刺激を受けることで、一部がDP-Tfh細胞に分化する可能性が示唆されている。DP-Tfh細胞は主に自身のメモリーB細胞に対して細胞傷害能を発揮し、メモリーB細胞からの抗体産生を抑制する機能があると考えられることから、IgG4関連涙腺・唾液腺炎の病変部においては、DP-Tfh細胞は病勢の収束に寄与する細胞である可能性が考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響による手術件数の減少があり、入手可能なヒト検体数が減っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
検体入手を進めつつ、以下の検討を進めていく。 1)各種サイトカインのGBP-1・上皮バリアへの影響:TNFα,IL-1β,Th1およびTh2サイトカイン,制御性T細胞産生サイトカイン)のGBB-1への影響を確認していく。疾患由来の細胞においてタイト結合関連分子(occludin, claudin-1, -4, -7, JAM-A, LSR, tricellulin)の発現変化と,経上皮電気抵抗(TEER)による上皮バリア機能の変化を調べる。 2)シグナル伝達経路の解析:GBP-1に影響するシグナル伝達経路を明らかとする。siRNA法や各種インヒビターを用いてシグナル伝達経路について解析を進めていく。 3)GBP-1 knockdownによる上皮バリアおよびサイトカインへの影響:GBP-1をknockdownすることで,タイト結合関連分子(occludin, claudin-1, -4, -7, LSR,Tricellulin)の発現変化と上皮バリア機能の変化,各種サイトカイン(TNF調節因子,IL-1β,Th1およびTh2サイトカイン,制御性T細胞産生サイトカイン)処置時の変化について解析する。 4)リンパ球、特に濾胞ヘルパーT細胞の病態への関与について、FACS、ELISAを用いて検討を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)