Pathogenesis of hearing impairment through autoimmune reaction by Treg regulatory factor Helios mutations
Project/Area Number |
21K09618
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 久美子 順天堂大学, 医学部, 助手 (40836243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美野輪 治 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (00181967)
松岡 周二 順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (20286743)
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (70159614)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 調節性T細胞 / 自己免疫疾患 / 遺伝性難聴 / Helios / Ikzf2 / ENU-mutagenesis / Helios / Ikzf2 |
Outline of Research at the Start |
近年、転写因子Heliosのミスセンス変異がマウスの難聴を誘起することが見出された。Helios は調節性T細胞(Tregs)の安定な抑制活性のために必須であり、免疫ホメオスタシスの維持には、Tregsの安定な抑制活性が必須である。内因性自己免疫反応を抑えるためにも、Tregs は安定して抑制表現型を維持する必要があり、Helios の発現に障害があれば、Tregの抑制活性が不全になり、自己免疫反応の原因となる。本研究は、新規に発見されたHelios 変異体における難聴が、自己免疫反応による細胞組織障害により引起こされるのか、或はHelios の別の機能によるのかを明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、新規に発見されたHelios遺伝子にミスセンス変異を持つ変異体マウスにおける難聴が、自己免疫反応による細胞組織の障害によって引き起こされるのか、あるいはHeliosの別の機能によるのかを明らかにすることである。Heliosは、免疫系においては調節性T細胞(Tregs)の安定な抑制活性に必要であり、免疫ホメオスタシスの維持にはTregsの安定な抑制活性が不可欠とされる。Tregsは内因性の自己免疫反応を抑制するためにも、安定した抑制表現型を維持する必要がありHelios遺伝子に障害があると、Tregの抑制活性が不全になり、自己免疫反応の原因となる可能性がある。その結果としてマウス内耳の自己免疫障害を引き起こすことが難聴の原因となりうるのかを明らかにするために、本研究では変異体内耳における自己免疫反応の存在の証明を試みている。 内耳における自己免疫反応による難聴は非常に稀であり、解剖学的にも限られた領域の解析を要するため、まずは免疫組織化学的な手法を用いてHeliosの発現部位を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
【Helios 変異体表現型の継時的追跡】 Helios変異体マウスの導入・生産を継続して行い、自己免疫性疾患の証拠を得るためのモデルの準備を進めた。繁殖効率の低減のため、変異体マウスの導入および繁殖に依然時間を要した。これが該当遺伝子変異による影響かどうかは現時点では不明確である。 【Heliosの発現解析】 Heliosの内耳における発現を確認するために、免疫組織化学的手法、免疫蛍光法や発生過程におけるRNA in situ hybridizationなどの詳細な発現解析の一環として、P0および10週齢の野生型および変異体の内耳、脾臓、胸腺を採取し、解析を継続中である。免疫組織化学用の一次抗体を生産し、市販抗体との比較を実施した。RNA in situ hybridizationの結果からは、胸腺において明確な発現が観察され、内耳でもP0においては明確な発現が見られる一方、成体の10週齢では顕著に低下しており、本転写因子が内耳細胞の分化に関与する機能を持つことが推定された。
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Strategy for Future Research Activity |
【Heliosの発現解析】Helios の内耳における発現解析を継続して行う。また、早期(10週例)と加齢後(6ヶ月)におけるHelios 野生型及び変異体内耳、脾臓と胸腺を採取し、組織免疫化学的方法により解析する。 【内耳の自己免疫反応】少数のリンパ系細胞の螺旋神経節軸索部分への浸潤、螺旋神経節から中枢への軸索部におけるカルシウム沈着痕、螺旋神経節周辺の軽微な浮腫の有無の探索を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)