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シスプラチンによる遅発性悪心・嘔吐の原因と新しい治療法の検討;血清鉄過剰の解消

Research Project

Project/Area Number 21K09637
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

木谷 洋輔  横浜市立大学, 医学部, 助教 (50783784)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 秀聡  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (50727196)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Keywordsシスプラチン / 血清鉄 / 遅発性嘔吐 / 頭頸部癌
Outline of Research at the Start

シスプラチン投与による遅発性の悪心・嘔吐は、制吐療法が発達した今でも、コントロー
ル不良なことも多く、その原因についても、いまだ十分に解明されているとは言えない。近年の研究で、シスプラチンは鉄の代謝に直接影響することが明らかになった。シスプラチンの投与後に起こる鉄過剰状態が、遅発性の悪心・嘔吐の原因となっている可能性がある。本研究では、この仮説を検証するために、マウスを用いて、シスプラチンに鉄のキレート剤であるデフェロキサミン(DFO)を併用することにより、遅発性の悪心・嘔吐が軽減するか、その効果を検証する。

Outline of Annual Research Achievements

シスプラチンは幅広いがん種に対して高い抗がん作用を有し、化学療法において中心的な薬剤である。頭頸部癌においてもキードラックとなっており、標準治療として高容量のシスプラチンの併用が行われている。
申請者は、シスプラチン投与による鉄動態の変化と遅発性の悪心・嘔吐との関係を調べるために、頭頸部癌症例を対象としてシスプラチン投与前後の鉄の動態について検討を行った(42例、54コースについて検討)。その結果、血清鉄は、シスプラチン投与前は、平均 79 ±46 g/dl (範囲 16-243)であったのに対して、投与後 (day4)は、198 ±58 (範囲 55-317)と、有意な上昇が認められた(p<0.001)。また、フェリチンも同様に、投与前の319 ±322 181g/dl (範囲 6.6-1770)から、投与後の513 ±448 (範囲 77- 2240)と、有意に上昇していた(p<0.001)。一方、トランスフェリン(TIBC)は、投与前、258 ±49 (範囲 168-430)から、投与後、225 ±50 (範囲 123- 381)と、シスプラチン投与前後で、有意に減少していることが分かった(p<0.001)。さらに、トランスフェリン飽和度を計算すると、シスプラチン投与前の平均値は、27 ±17 % (範囲 8-86)と正常範囲内であったのに対し、投与後(day4)は、99 ±21 % (範囲 35-118)と、
非常に高値となっていることが明らかになった(p<0.001)。以上の結果から、シスプラチンの投与により、毒性の強い非トランスフェリン結合鉄(遊離鉄)が増加していることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍などによる影響によって、臨床業務へのエフォート上昇のため、研究業務に従事する時間が制限されたため、遅延している。

Strategy for Future Research Activity

環境整備を行い、予定している実験の遂行を目指す。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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