Project/Area Number |
21K09651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
後藤 多嘉緒 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20735930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上羽 瑠美 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10597131)
佐藤 拓 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50779808)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ビマグルマブ / 声帯麻痺 / 筋再生効果 / 筋萎縮 / bimagrumab / 声帯萎縮 / アンチエイジング効果 / bFGF |
Outline of Research at the Start |
声帯の加齢(声帯萎縮)や声帯麻痺は嗄声や嚥下障害によりQOLを損ねる疾患である。 本研究では、声帯筋再生に関するこれまでの研究結果をもとに,全身性の筋萎縮疾患に用いられるbimagrumabに着目し,声帯筋再生とアンチエイジング効果が期待できる治療法を確立し、臨床応用につなげることを目的とする。 ラットを用いた動物モデルを使用し、①bimagrumabによる麻痺声帯や加齢性萎縮声帯における筋再生効果の検証とその機序を明らかにする、②bimagrumabの最適な投与量、投与経路を明らかにする、また③すでに声帯筋の再生効果が示されているbFGFとの併用による効果を明らかにすることを行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在までのところ、声帯麻痺や加齢により萎縮した甲状披裂筋を再生させる確立された治療法は存在しない。近年アクチビンタイプ2受容体経路を抑制することで、骨格筋同化作用を促進し、骨格筋の肥大を誘導できることが報告されている。ビマグルマブは、アクチビンタイプ2受容体拮抗薬であり、筋線維構成分子のタンパク分解系を抑制し、筋芽細胞の増殖、筋管細胞への分化を促進することで、強力な筋肥大効果をもたらすといわれ、その結果として身体機能を改善する可能性が示唆されている。我々はこのビマグルマブに着目し、その全身または局所投与による萎縮した甲状披裂筋に対する再生効果について検証した。 今年度は、昨年度に引き続き、声帯麻痺における甲状披裂筋の再生効果の確認のため、全身投与ではなく、局所投与の実験をおこなった。オスのSprague-Dawleyラットに麻酔薬の腹腔内投与により全身麻酔をかけ、頸部外切開により左反回神経を切断、断端の結紮を行い、声帯麻痺モデルを作成した。ビマグルマブを1μg/kgまたは10μg/kgの濃度に調整し、切断後1か月経過後に内視鏡下に麻痺した声帯に経口的に注射し、筋の再生効果を検証した。投与後1日目、7日目、14日目、28日目、56日目にて喉頭組織を採取した。現在冠状断切片を作成中である。今後断面積の検証とその機序を検討していく。また、老齢ラットも現在作成中であり、老化により萎縮した声帯筋に対する効果についても検証していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初想定していた通りの効果が得られなかったこと、実験室の移転等により実験ができなかったことから遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
投与方法、量を調整しつつ再度実験を行う。 また、高齢ラットに対しても実験を行う。
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