Project/Area Number |
21K09652
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
朝蔭 孝宏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50361481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 滋 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10303827)
森田 圭一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10396971)
辻川 敬裕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80713916)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 再発転移頭頸部癌 / 光免疫療法 / 遺伝子解析 / 腫瘍微小環境 / 多重免疫染色 / 近赤外線免疫療法 / 頭頸部癌 / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
令和2年9月に条件付き早期承認制度により、再発転移頭頸部癌に対する近赤外光線免疫療法(もしくは、がん光免疫療法)が世界に先駆けて認可された。しかし、個近赤外光線免疫療法がどのような患者に対して効果があるかは未だ分かっていない。そこで治療効果を予測するためのバイオマーカーの同定が急務となっている。そのことは医療経済的にも大変重要な課題である。まず当院における近赤外光線免疫療法使用例の生検もしくは手術検体を用いて、①次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析、②多重免疫染色を行い、近赤外光線免疫療法奏効例における特徴を明らかにすることを目的として研究を行う予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和2年9月に条件付き早期承認制度により、再発転移頭頸部癌に対する光免疫療法が世界に先駆けて認可された。本治療は特殊な色素とモノクローナル抗体の化合物と近赤外光を用いた細胞特異的な治療法である。具体的には、頭頸部癌で高頻度で発現している上皮成長因子受容体(EGFR)に対するモノクローナル抗体であるセツキシマブにフタロシアニン系色素であるIRDye700DX(IR700)を結合させた薬剤を経静脈的に投与し、その翌日にレーザーを用いて690 nmの光を病変に照射する。照射された光によって、色素が親水性から疎水性へ変化し、標的にした細胞の細胞膜が破れ、その細胞が破壊されると考えられている。本治療は必ずしもすべての患者に有効な訳ではなく、どのような患者に効果があるかを予測するためのバイオマーカーの同定が急務となっている。そこで患者検体を用いて、次世代シーケンサーを用いた遺伝子解析と多重免疫染色を用いた腫瘍微小環境検索を行うことによって、有効例の特徴を明らかにすることを目的として研究を進めることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例数を増やすために、昨年京都府立医大、そして本年、名古屋市立医大も含めた多施設共同研究として、症例の集積に努めている。その結果、現在11例の症例が集まった。症例は55歳から85歳、中央値は71歳、男性6例、女性5例であった。原発部位は舌4例、中咽頭3例、下咽頭3例、下歯肉1例、最良総合判定はCR2例、PR7例、SD1例、未判定1例であり、概ね良好な結果であった。腫瘍微小環境研究に関しては多重免疫染色に着手し始めた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度が最終年度となるため、症例の集積を進めつつ、遺伝子解析を開始する予定である。
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