Wntシグナル賦活化による聴神経幹細胞の増殖制御を介した聴覚再生
Project/Area Number |
21K09656
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野田 哲平 九州大学, 医学研究院, 助教 (20707179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目野 主税 九州大学, 医学研究院, 教授 (20311764)
安井 徹郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60803468)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ラセン神経節 / Wntシグナル / 聴覚再生 / 聴神経 |
Outline of Research at the Start |
聴覚を担う蝸牛有毛細胞からの電気的シグナルを中枢聴覚野に伝える一次ニューロンである蝸牛ラセン神経節細胞の再生は、神経細胞の可塑性の欠如と、内耳の解剖学的複雑さのために困難を極めている。細胞分化・増殖のシグナル経路であるWntシグナルがラセン神経節細胞でも出生直後には活性を有する一方で成体では消失していることから、Wntシグナルの賦活化によって聴神経細胞の増殖能を制御できる可能性がある。聴神経が増殖能を消失する機序の詳細な解明と、Wntシグナル賦活化によるラセン神経節細胞・神経幹細胞の増殖制御およびそれによる聴覚の再生を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
共著者のWakizonoが行った実験により、Na-K ATPaseであるウアバインを正円窓経由で内耳に投与することによってラセン神経節細胞を選択的に破壊することができ、Wntシグナルのレポーターマウスを用いて同様の実験を行った。投与後day3に内耳を回収して切片を作成し免疫染色を行うと、ウアバイン投与後の内耳ではラセン神経節細胞のWntシグナル活性が変化していた (論文作成中のため詳細は省く)。追試実験を行い同様の結果を得た。
また、2019年より用いているレポーターマウスの有用性を以前のものと比較するため、2012年に自著の論文で用いた酵素によるWntシグナルレポーターであるBAT-galマウスのラセン神経節を観察した。BAT-galよりはるかに高感度・高精度にシグナルを検出できることが示された。
これらの結果を踏まえ論文を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラセン神経節細胞におけるWntシグナル活性とその変遷は仮説どおりであり、これがSox2シグナルと協同でラセン神経節の成熟に関与するとの新たな仮説を立てて研究を計画しているが、AMEDでの社会医学的研究に研究者のエフォートを予定よりも割くこととなり、本研究に対するエフォートが予定より少なくなったことが挙げられる。一方で、大学院生と共同で行っているラセン神経節細胞再生の調節機構に関する研究は予定通り進行しており、両輪で研究を遂行する方針としている。
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Strategy for Future Research Activity |
ラセン神経節細胞におけるWntシグナル活性とその変遷は仮説どおりであり、これがSox2シグナルと協同でラセン神経節の成熟に関与するとの新たな仮説を立てて研究を計画している。 また、大学院生と共同で行っているラセン神経節細胞再生の調節機構に関する研究についても予定通り進行しており、本研究との関連も深いところである。両輪で研究を遂行する方針としている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)