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頸部リンパ節における腫瘍免疫環境の解明-免疫学的頸部郭清術の確立を目指して

Research Project

Project/Area Number 21K09664
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

小川 徹也  愛知医科大学, 医学部, 教授 (40334940)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 和宏  愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 特務教授 (60109759)
鈴木 進  愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 准教授 (70518422)
都築 豊徳  愛知医科大学, 医学部, 教授 (70627645)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords外科腫瘍免疫学 / 頭頸部外科学 / 頭頸部癌 / 腫瘍免疫学 / 頸部郭清術 / 免疫
Outline of Research at the Start

本研究では、頸部郭清術の組織を用いて頸部リンパ節腫瘍免疫環境を主にフローサイトメトリーと多重免疫染色を用いた免疫関連分子の発現、及びTCRレパートア解析により検討し、新たな頸部郭清術の確立に向けた基盤的知見を蓄積することを目的とします。その結果、最善の免疫能を確認するマーカー分子を同定、将来に施行すべく新たなる免疫学的頸部郭清術を施行するための精密な診断方法を確立することを目的とします。

Outline of Annual Research Achievements

本研究で我々は、頭頸部癌にける頸部リンパ節の好腫瘍免疫能を確認することを目標として研究を進めた。現在、頸部リンパ節転移に対する頸部郭清は、頭頸部癌(HNC)に対する確立された術式である。頸部郭清術では、100年以上も前の概念を元に、転移のある頸部リンパ節組織を、正常つまり転移が認められないものも含め、予防的に一回切除をして、根治性を高めるという概念で現在も実施されている。しかし、免疫療法の出現により、頭頸部外科腫瘍医は、免疫機能を有するリンパ節を含め、すべてのリンパ節を切除することを再考する必要があると考える。すなわち、転移が認められないリンパ節は、免疫治療には必要であり、このリンパ節を摘出してしまうことは、がん免疫治療が標準治療となっている現在では、意味をなさなくなってしまう可能性もある、という考えに基づいている。よって今回われわれは、ヒトパピローマウイルス16型(HPV16)陽性の頭頸部扁平上皮癌患者4人を対象に、頸部リンパ節の抗癌免疫反応を調べた。これらの患者の局所リンパ節、転移性リンパ節、非転移性リンパ節および末梢血から抽出したリンパ球を用いて、抗IFNγおよび抗TNF-αモノクローナル抗体を用いた細胞内フローサイトカインアッセイを行い、HPV16 E6-およびE7-特異的T細胞を検出した。HPVの状態とp16の免疫染色は、HPV RNAscope法を用いたin situ検出と免疫組織化学によって決定した。ある症例では、E6特異的およびE7特異的CD8+ T細胞が近位の転移性リンパ節および遠位の非転移性リンパ節で検出された。この所見は、頸部郭清の際に非転移リンパ節の免疫機能を温存すべきこと、また免疫療法を行う際には非転移リンパ節の免疫機能が重要であることを示唆している。この観点から、HNCを治療する頭頸部外科腫瘍医は、HNC治療における免疫療法と頸部郭清の位置づけを考慮すべきである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

頭頸部癌における、免疫学的頸部郭清の考えを元に、研究は概ね順調に進展していると考えている。世界で初めて、頸部郭清リンパ節組織の中で、転移を認めていないリンパ節において好腫瘍免疫能を確認したことは、極めて意義深いものと考えている。更に今後、頭頸部腫瘍そのものから、抗腫瘍免疫を惹起する、新しい治療法の開発は必要であると考えている。

Strategy for Future Research Activity

抗腫瘍免疫能を活かす治療法確立を目指し、選択的に免疫チェックポイント阻害剤などの薬剤を投与する手法を考えている。すなわち、今後さらに、頭頸部癌、および関連する頸部リンパ節においてのみ、特異的に抗腫瘍免疫を惹起させる、新たなる探索研究を元に、研究開発を進めていく予定である。動注免疫治療法を考え、進めている。本科研費成果を元に、局所動注免疫治療法を進めている。更にこの考えを発展し、頭頸部癌における局所腫瘍免疫治療法の開発を進めていくべきと考えている。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] Immune Status of Cervical Lymph Nodes in Head and Neck Cancer-A Surgical Oncology Perspective2023

    • Author(s)
      Hiromu Nakamura, Tetsuya Ogawa, Shunpei Yamanaka, Daisuke Inukai, Takashi Maruo, Taishi Takahara, Akira Satou, Toyonori Tsuzuki, Susumu Suzuki, Ryuzo Ueda, Yasushi Fujimoto
    • Journal Title

      Immune Status of Cervical Lymph Nodes in Head and Neck Cancer-A Surgical Oncology Perspective

      Volume: 13 Issue: 7 Pages: 11741183-11741183

    • DOI

      10.3390/jpm13071174

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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