Project/Area Number |
21K09804
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56070:Plastic and reconstructive surgery-related
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Research Institution | Keio University (2022-2023) Showa University (2021) |
Principal Investigator |
土佐 泰祥 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (60296986)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 口唇口蓋裂 / 海外医療援助 / 発展途上国 / 社会適応 / アンケート調査 / COVID-19 / アンケート照査 |
Outline of Research at the Start |
口唇口蓋裂に対する形成術は、海外医療援助でよく行われる。対象には、未治療のまま年長児や成人をむかえている患者も含まれ、この年齢では口唇鼻の形態は劇的に改善しても、言葉に関しての改善はわずかであることが多い。そのため、患者は術後完全に社会適応ができるわけではない。そこで、何歳くらいまでに手術すれば、社会適応しやすいのか? 社会適応を阻む要因は何か?等を知ることは、今後の医療援助を考える上で重要と考え本研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
口唇口蓋裂に対する形成術は、先進国による海外医療援助の中でも最も多く行われる手術の1つである。本研究の対象には、未治療のまま年長児や成人をむかえている患者も含まれ、この年齢では口唇鼻の形態は劇的に改善しても、言葉に関しての改善はわずかであることが多い。そのため、患者は術後完全に社会適応ができるわけではなく、ボランティア手術が単に術者の自己満足に終わってしまっている可能性も否めない。そこで、何歳くらいまでに手術すれば、社会適応しやすいのか? 社会適応を阻む要因は何か?アジア系アフリカ人が多いマダガスカルにおいて、人種によるケロイドの発生率はどうか? 等々を知ることは、今後の医療援助を考える上で重要と考え本研究を計画している。 口唇口蓋裂術後患者の社会適応の調査・解明には、実際に現地に赴き、聴き取りによるアンケート調査が必須である。しかし、COVID-19の世界的なパンデミックが発生したため、本研究の遂行が数年にわたって困難な状態が続いてきた。 令和5(2023)年にようやくCOVID-19が下火となり渡航が可能となってきたため、マダガスカル共和国への訪問とアンティラベにあるアベマリア病院での術後患者への聴き取り調査を行うこととなった。令和5(2023)年10月にアベマリア病院を訪問し、現地協力者とともに、アンケート調査を実施した。年長児まで未治療であった口唇口蓋裂症例でも、手術後にうまく社会に溶け込み、新しい世界が広がったといった患者が含まれており、大変興味深い結果を得てきている。 4年に1度の大統領選挙の影響があり、調査対象の集まりに多少の影響を受けたこともあり、令和6(2024)年度にも、令和5(2023)年度に引き続き現地に赴き、再度アンケート調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題は、マダガスカル共和国アンティラベにあるアベマリア病院を訪問し、現地研究協力者とともに、アンケート調査を実施することが主要な部分となっている。ところが、2021年にCOVID-19の世界的 パ ンデミックが発生し、その後も変異株の台頭により、現地マダガスカル共和国への渡航そのものが不可能な状態が継続していた。 2023年10月にようやくアベマリア病院訪問とアンケート調査が可能となった。しかし、4年に1度の大統領選挙があり、かなり早い時期に訪問したが、その影響は否めなく、集まりがやや少なかった。進捗状況が遅れている理由 としては、このよう非常事態状況が長期にわたり続いてきており、電子媒体では連絡は可能であったが、2023年10月の訪問までの長きにわたるブランクにより、思うように本研究課題の遂行が出来なかったことが主な理由 として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
インフラ整備が未だ厳しい現地の状況を加味しながら、令和6(2024)年度に、再度マダガスカル共和国アンチラベのアベマリア病院を訪問し、令和5(2023)年度に実施した調査の追加実施を含めて、現地研究協力者とともに、アンケート調査などを実施し、研究を推進する予定である。
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