硬組織誘導能と炎症制御能を具備する新規直接覆髄材の開発とその臨床応用への展望
Project/Area Number |
21K09870
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
川島 伸之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (60272605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
興地 隆史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80204098)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | カルシウムイオン / ケイ酸カルシウム / 硬組織形成 / 抗炎症作用 / 歯髄細胞 / 直接覆髄材 / 硬組織誘導 / 炎症制御 / ストロンチウム / M2マクロファージ |
Outline of Research at the Start |
本研究は、硬組織形成と炎症制御の両特性を備えた直接覆髄材として応用可能な材料の候補を、カルシウム感受性受容体への結合能の観点および組織修復能を有するM2マクロファージ誘導能の観点からスクリーニングするとともに、選択された材料の臨床応用の可能性について、動物実験モデルを用いてについて評価を行うことです。本研究より新しい直接覆髄材が開発され、その結果として歯髄をより効率的に保存することが可能になると期待されます。さらには、覆髄材以外に骨補填材等への応用が期待されます。
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Outline of Annual Research Achievements |
歯内療法において広く使用されているミネラルトリオキサイドアグリゲート(MTA)には、硬組織形成能のみならず炎症抑制作用があり、その抗炎症作用はMTAより放出されるカルシウムイオンが深く関与していることがすでに明らかになっている。今回、ケイ酸カルシウム系根管充填用シーラーの硬組織誘導能および抗炎症作用について検討した。ケイ酸カルシウム系根管充填用シーラーとしてBio-C Sealer (BioC)、Well-Root ST (WST)、EndoSequence BC Sealer (BC)を用い、コントロールとしてエポキシレジン系シーラーであるAH Plus Jet (AHP)を用いた。これらのサンプルを硬化させ、3mlの蒸留水に24時間浸漬し、シーラー抽出液を作成した。硬組織形成能の検討にはKusa-A1細胞、抗炎症作用の検討にはRAW-264.7細胞を使用した。その結果、BioC、WST、BC抽出液存在下で培養したKusa-A1細胞において、は有意に骨芽細胞マーカーであるオステオポンティンとオステオカルシンのmRNA発現が増加し、石灰化結節形成が亢進した。またLipopolysaccharides(LPS)にて刺激したRAW264.7細胞において、有意に炎症性メディエーターであるIL-1a、IL-1b、IL-6、TNFaのmRNA発現が亢進していたが、BioC、WST、BC抽出液を添加すると、これらの発現は有意に低下した。BioC、WST、BC抽出液には約300~1000mg/Lのカルシウムイオンが存在しており、このカルシウムイオンが硬組織形成および抗炎症作用に関与した可能性が高い。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
硬組織形成と抗炎症について、放出されたカルシウムイオンが重要であるとの所見を再現することができた。今後さらに直接覆髄材においても確認し、新しい材料の開発につなげたい。
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Strategy for Future Research Activity |
カルシウムのみならずストロンチウムにも硬組織誘導能があることについて確認している。今後カルシウムとストロンチウム両方をリリースする材料を開発し、歯内療法に応用したいと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)