Analysis of the mechanisms underlying the link between periodontitis and rheumatoid arthritis onset and deterioration: the potential role of glycan modification of autoantibody
Project/Area Number |
21K09891
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 哲夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (00215344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 典子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30313547)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 歯周炎 / 関節リウマチ / 自己抗体 / 糖鎖修飾 / 疾患活動性 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、全身性自己免疫疾患である関節リウマチの発症や悪化が、進行性の歯周病(歯周炎)に影響されるメカニズムを解明することです。方法として、インフォームドコンセントが得られた関節リウマチ患者および歯周炎患者を対象に、採取した血液から血清を抽出し、リウマチ特異的な抗体を分離し、その構成因子の1つである一群の糖化合物(糖鎖)の通常型と変異型の頻度や各型の免疫機能ついて解析・比較を行います。本研究によって、抗体糖鎖の変異を介した関節リウマチと歯周炎の関連が実証されると、口腔ケアによる関節リウマチの病状改善が将来的に期待されます。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、歯周炎による関節リウマチ(RA)の発症・悪化機序を解明するため、RA患者の血清より免疫グロブリンG(IgG)自己抗体を抽出し、同自己抗体の糖鎖修飾発現についてプロファイリングを行い、同自己抗体糖鎖修飾の歯周炎・RA特異性について検証することである。 本年度は第2段階として、インフォームド・コンセントが得られたRA患者50名を選定し、後ろ向きコホート研究として歯周病検査、リウマチ検査、血液検査の結果を回収した。さらに、対象者の血清を対象に、ヒトガラクトース(Gal)欠損IgG 結合ビーズを固相とするルテニウム錯体標識レクチンを用いたサンドイッチ法による電気化学発光免疫測定法にて、Gal欠損血清IgG抗体価を測定した。 その結果、中等度~重度の歯周炎に罹患したRA患者22名では、軽度歯周炎に罹患したRA患者28名と比較して、生物学的製剤投与1年後のリウマチ疾患活動性と疼痛・腫脹関節数の改善量が統計学的に有意に少なかった。また、2変量・多変量解析の結果、生物学的製剤投与前の歯周炎重症度と投与1年後のリウマチ疾患活動性の改善量との間に有意な正の相関を認めた。しかしながら、Gal欠損血清IgG抗体価は、生物学的製剤投与予後との関連を認めなかった。 以上の結果から、RA患者において、プロービングデプスや臨床的付着レベルに基づいた歯周炎重症度は、生物学的製剤治療後のリウマチ疾患活動性の改善量と関連することが明らかになった。これらの結果は、RA患者の歯周炎が重症化するほど、リウマチ疾患活動性を悪化させる可能性を示唆している。今後は、さらに対象数を追加して、他の予定解析指標についても検討していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究実施計画においてプロファイリングを予定した関節リウマチ患者数と同程度の検査結果と試料の数を確保できたため。また、免疫グロブリンG(IgG)自己抗体の糖鎖修飾として、ガラクトース欠損血清IgG抗体価を順調に測定することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
歯周炎による関節リウマチの発症・悪化機序の解明のためのプロファイリングをさらに進めるため、RA患者の血清を対象に、好中球細胞外トラップ、歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisの感染レベル、およびP. gingivalisのシトルリン化変換酵素に対するIgG抗体価についても解析する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)