光学特性の「生物学的窓」を応用した光線力学療法の確立を目指した研究
Project/Area Number |
21K09926
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
福田 光男 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (40156790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩村 侑樹 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (90783035)
樋口 直也 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10329609)
林 潤一郎 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30350937)
鈴木 祐希 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (70981835)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 歯周病 / レーザー / 光線力学療法 / 歯周治療 / PDT / レーザー治療 |
Outline of Research at the Start |
光感受性物質とレーザー光を組み合わせた抗菌光線力学療法は、歯周病治療に応用され注目を集めている。しかし、歯周ポケット内にレーザーファイバーを挿入して照射を行う必要があり、盲目的レーザー使用の危険性が指摘されている。そこで、これまで半導体レーザーと新規開発した光感受性物質封入ナノ粒子を組みあわせ、ポケット外からのレーザー照射により、安全に殺菌を行う方法を研究している。現在、認定臨床研究審査委員会の審査を受け臨床研究に着手している。そのパイロット研究では、単回処置の殺菌効果を1週間後に評価しているのに対し、本申請課題では、複数回処置を行い長期での治療効果の持続性について検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、キトサンコーティングインドシアニングリーン封入PLGAナノ粒子(ICGナノ)と波長810nm半導体レーザーによる光線力学療法の歯周治療への応用を目指している。本臨床研究に先行し、本臨床研究の試験研究に相当する「光学特性の「生物学的窓」を利用したレーザーの抗菌光線力学歯周療法の開発」(jRCTs 041200061)2018年度 基盤研究(C)が、Covit19流行により大幅に遅延した結果、2022年に終了し、研究成果を(J Periodontol. 2023)にまとめた。その結果を踏まえ、課題名「レーザー光の生物学的窓を利用した抗菌光線力学歯周療法の臨床的殺菌効果について」(jRCTs041220050)として、名古屋市立大学臨床研究審査委員会(認定臨床研究審査委員会)にて、審査を受けた。被検部位は動的歯周治療が終了し、5mm以上の残存ポケットを対象とした。被験部位に対し、ナノ粒子を注入し半導体レーザーを照射した。術前術直後および術後1週目のポケット内細菌数をカウントすることで、評価する。倫理審査では、症例数70例、照射条件を修正すること(レーザー照射を1分照射30秒休止を3セット行うところを、1分照射30秒休止を5セット実施に変更する)を条件に、承認された。2023年8月に定期中間報告を(症例数29例同意取得、28例完了、1例中止、重篤な副反応塔なし)を行い承認され、臨床研究等提出・公開システムに登録した。 その後、愛知学院大学附属病院では、病院・研究棟の建て替えが行われた。それに伴い、進捗状況(研究実施症例数不足)が遅れたため、実施期間の修正手続きを行った。2024年3月31日現在症例数39例で継続中である。遅延理由と実施期間の修正も臨床研究等提出・公開システムに登録した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行する臨床研究で試験研究がCovit19流行により遅延し、その影響で本研究の実施時期が遅れた。さらに、大学の病院外来の再編成に伴い、外来機能の制約が本臨床研究に参加する被検者登録に影響された。また、その後の、臨床教育研究棟の改築が行われたため、臨床試料の解析に影響を与えたため、さらに遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、本研究の遂行に当たり、現職の歯周病学講座の常勤医10名体制で行っているが、研究協力を非常勤医にも依頼して、被検者数を早急に確保する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)