リン酸八カルシウム・コラーゲン複合体再生骨の生理的環境下への適応
Project/Area Number |
21K09928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57040:Regenerative dentistry and dental engineering-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松井 桂子 東北大学, 歯学研究科, 助教 (00302159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌倉 慎治 東北大学, 医工学研究科, 教授 (80224640)
江副 祐史 東北大学, 大学病院, 助教 (50755171)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | リン酸八(オクタ)カルシウム・コラーゲン複合体 / 人工的骨欠損 / 天然歯根 / 歯周組織 / 骨再生 / ビーグル犬 / リン酸八(オクタ)カルシウム・コラーゲン複合体 / 骨再生材料 / リン酸八カルシウム・コラーゲン複合体 / 顎骨欠損 |
Outline of Research at the Start |
口腔外科臨床において,顎骨欠損再建後の咬合形成治療として,人工歯根(歯科用インプラント)植立による咬合再建が行われることがある.本研究グループでは,OCPcol埋入部位への人工歯根の応用について,イヌ下顎前臼歯拡大抜歯窩に人工歯根を埋植し,周囲にOCPcol埋入または自家骨を移植し,同等な骨接合を獲得することを確認した.さらに企業主導による臨床試験が終了しヒト臨床での適応が認可されている.OCPcol埋入による骨再生は充分に検証されており,本研究では,既存天然歯根と再生骨の親和性を検討することにより,顎骨切除等により骨支持を失った天然歯を抜去せず保存する治療の可能性を検討するものである.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究グループにおいて系統的に中型動物による各種トランスレーショナルリサーチを行い、ヒト臨床においてはすでに骨再生材料として企業主導の臨床治験が終了し、2019年5月に厚生労働省より商品化が承認されているリン酸八(オクタ)カルシウム(octacalcium phosphate;OCP)とブタ皮膚由来のアテロコラーゲンを複合化したOCP/Collagen 複合体(OCP/Col:商品名Bonarc)は、口腔外科領域の顎骨欠損部における骨再生が充分に実証されている。 一方で口腔外科の臨床上、顎骨の腫瘍や嚢胞などの摘出後は大小サイズの骨欠損部となるが、同部に隣在する骨支持を失った天然歯は、動揺著しく抜去を余儀なくされることが多く見受けられる。それは患者の咬合形態の崩壊を招き、QOLを著しく低下させることとなる。 そこで本研究では病巣摘出と同時に埋入したOCP/Colにより歯根周囲に形成された骨組織が、顎骨欠損に隣接する残存歯を抜去することなく保存可能となるか、再生骨と天然歯根の親和性を確認するために立案された。 今年度は前年度の実験に続き、OCP/Col埋入後との比較対照実験として、ビーグル犬を使用し下顎前臼歯部歯根周囲の骨欠損作製実験を行った。実験の概要は、ビーグル犬の左側下顎骨下縁下方部にて外側皮膚を切開し、鈍的に軟組織を剥離し、下顎骨下縁部から口腔内で前臼歯部辺縁歯肉歯槽頂縁から約5mm下方部の付着歯肉下底部の高さまで下顎骨を露出させ、下顎第3・4前臼歯の歯根側面部まで到達するように骨を開削した。約3mm×20mmの帯状に人工的骨欠損を作製し、材料の埋入は行わずに創部を閉鎖、3か月間の経過観察を行った。観察期間終了後に下顎骨の標本を摘出し、X線学的および組織学的に歯根表面における骨再生状況について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに実験は実施された。
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Strategy for Future Research Activity |
実験結果を分析評価し、学会での成果報告および論文にて発表予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)