Project/Area Number |
21K09967
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57040:Regenerative dentistry and dental engineering-related
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
丸田 道人 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (40507802)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 炭酸アパタイト / 炭酸含有量 / アパタイトセメント / 炭酸 / コンタミネーション / ハイドロキシアパタイト / 気孔率 / 溶解性 / リン酸カルシウム / 骨補填材 / 焼結法 |
Outline of Research at the Start |
新規に合成されたアパタイトを比較・検討する場 合、化学量論水酸アパタイトが用いられますが、結晶性、Ca/Pモル比、気孔率を合わせた水 酸アパタイトの調製が困難なために焼結法で作成された高結晶性化学量論水酸アパタイトが 安易に基準試料として用いられてきました。本申請では、、結晶性、Ca/Pモル比、気孔率の 3項目を自在に調整可能な基準となる水酸アパタイトの調製法を提案しています。材料学的、 細胞生物学的、病理組織学的観点から系統的な比較が可能になると、多くのアパタイト研究 で指標として用いられ、アパタイトの学問体系の確立に大きく寄与することが考えらる。
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Outline of Annual Research Achievements |
セメント粉末の調製時に完全には炭酸が除去できないことは、前年度までの研究実績の概要で報告した通りである。今年度はこれまでの結果に従い動物実験に進む予定であったが、粉末試料の調製から動物実験実施までの保存期間を考慮して保管された試料の炭酸含有量の変化に関して予備実験を行ったところ保管粉末試料(特にTTCP)への炭酸の吸着が著しく増加していることが明らかになった。そのため、新たに試料保存条件の検討が必要になった。 炭酸含有量の増加はアパタイトセメントの溶解性を変化させるために、試料の調製と動物への埋入時期について検討する必要が生じた。 TTCPは、既に報告した通り本実験では等モルのCalciteとDCPAを高温焼成し、液体窒素を還流させた窒素雰囲気下でクエンチすることにより炭酸含有量の少ないTTCを得ている。また、DCPAは等モルのリン酸水溶液と水酸化カルシウムを反応させて得ているため完全には炭酸の影響を取り除くことができないことはこれまでの報告している通りである。 これまでは、それぞれの試料をこれまでは別々に調製していたが、保管時に炭酸含有量(特にTTCPに吸着する炭酸量が増加するため)同時に試薬の調製を開始して一定の間隔で試料を再度調製することで炭酸含有量が一定の試料粉末が繰り返し調製可能なことが明らかになった。 本年度は動物実験による病理組織学的検討を実施する予定であったが、上述したように保管条件の詳細な検討が必要になったため、研究の遂行に予定より時間がかかり予定より大幅に研究の実施が遅延した。そのため、本年度予定していた動物実験は次年度に実施することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要でも記載した通り、新たな検討事項が生じたため。 具体的には、調製後に保管していたTTCPへの炭酸の吸着が著しく増加していることが明らかになった。そのため、新たに試料保存条件の検討が必要になった。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験による検討を実施する。ラット大腿骨を用いた検討では大腿骨遠位端に直径2 mm、深さ3mmの骨欠損を形成し、各種Ca/Pモル比のセ メント硬化体を充てんし、移植後2,4週(最大8週まで)に試料を含む大腿骨遠位端を摘出し、病理標本を作成し、組織親和性と骨の置換の状 態を病理組織学的に評価する予定である。 試料の調製に関しては令和5年度に確立した方法を用いる。
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