残存歯質保護を考慮した次世代高強度メタルフリー支台築造の検討
Project/Area Number |
21K09973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
駒田 亘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10447493)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 支台築造 / メタルフリー / 漏斗状根管 / ジルコニアチューブ / 二ケイ酸リチウムガラスセラミックス / ジルコニア |
Outline of Research at the Start |
本研究ではメタルフリー治療を念頭に置いて金属に置き換わる材料として歯冠修復装置に用いられるジルコニア,二ケイ酸リチウムガラスセラミックに注目した.セラミック単体を築造体として用いるのではなく,セラミック材料とコンポジットレジンとを組み合わせることで残存歯質を保護し,かつ強度を持たせた次世代メタルフリー支台築造術式の確立を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
漏斗状根管を有する歯根に対し新規開発したジルコニアチューブとグラスファイバーポストを併用したコンポジットレジン支台築造を行ない,荷重時の歯頸部の表面ひずみと破壊強度をグラスファイバーポストのみを併用した場合と比較し,高強度メタルフリー支台築造としての評価を行った. 牛歯を加工し,規格化したヒト小臼歯様の歯根に対し,3種類(グラスファイバーポスト(FC群),ジルコニアチューブ(ZC群),グラスファイバーポストとジルコニアチューブ(ZFC群))のコンポジットレジン支台築造を行った.歯冠修復はモノリシックジルコニアクラウンを用いた.各試料に対し咬合面荷重時の歯頸部の表面ひずみを計測した.その結果,FC群と比較してZC群と ZFC群は歯根頬側歯頸部において有意に小さい表面ひずみを示した.破壊時最大荷重は,ZFC群,ZC群,FC群の順に有意に高い破壊強度を示した.これらの結果から,漏斗状根管を有する根管処置小臼歯において,コンポジットレジン支台築造にグラスファイバーポストとジルコニアチューブを併用することにより,歯根頬側歯頸部の表面ひずみを減少させ,破壊強度を向上させることが明らかとなった. これまで支台築造の材料として用いることが少なった,二ケイ酸リチウムガラスセラミックスやジルコニア(ジルコニアチューブ)を支台築造の材料として使用されているコンポジットレジンやグラスファイバーポストと有効に組み合わせることによって,新たな高強度メタルフリー支台築造の術式の可能性を示すことができた.
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)