Project/Area Number |
21K10014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 泰彦 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90200617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤田 章人 北海道大学, 大学病院, 講師 (70466465)
三上 紗季 北海道大学, 大学病院, 助教 (70704477)
白井 未來 (斎藤) 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80754613)
前田 正名 北海道大学, 大学病院, 講師 (90852111)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | ブラキシズム / 睡眠筋電図 / 経時変動 / 日間変動 / 年間変動 / 睡眠 / ウェアラブル筋電計 / 咬筋 / 筋電図 / 睡眠時ブラキシズム / ブラキシズム経時変動 / ストレス |
Outline of Research at the Start |
睡眠時ブラキシズム(SB)の診断,治療管理は歯科医療における重要な課題である.近年,ウェアラブル筋電計による自宅,無拘束でのSB検査が臨床に導入され,今後,客観的,定量的検査結果に基づくSB診療の普及が予想される.しかし,現状では,SB発現の日間変動,特に年単位の経時的変動に関する研究が圧倒的に少ないため,SB筋電図検査の必要検査回数や定期検査の測定間隔に関する最適条件についての情報は非常に乏しい.そこで,本研究では,マルチサンプルでSB発現状況の長期間の経時的変動を観察し,その実態解明を目指す.また,睡眠,ストレス状態も同時に評価し,SBの経時的変動への関与の解明を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ウェアラブル筋電図検査を用いた日常生活での無拘束状況下での客観的,定量的な評価法を用いて,睡眠時の咬筋筋電図波形を観察,解析し,短期的日間変動と年間隔での長期的経時変化の両方の睡眠時ブラキシズムの経時的変動の特性を明らかにすること,および,その経時的変動を引き起こす要因の解明のために,睡眠時ブラキシズムの経時的変動と睡眠状態やストレス状態の関連性を検討することである. 2023年度は,2021~2022年度に引き続き,睡眠時ブラキシズムの臨床診断基準に該当するブラキサー,および,SBの臨床診断基準項目のいずれの所見も有さない非ブラキサーの研究参加者について,超小型ウェアラブルデータロガー型筋電計を用いて片側咬筋の睡眠時咬筋筋電図検査を行った.測定日数は1週間内の3日とした.筋電図解析は,持続時間0.25-2秒のphasic burst と2秒以上のtonic burstを抽出し,さらに波形群であるエピソード数をカウントした.睡眠-覚醒の判定は簡易睡眠モニターを用いて記録した.また,測定日の睡眠状態の主観的評価を睡眠質問表にて評価し.ストレス評価は,唾液ストレスマーカーを用いた検査.および心理テストを用い状態不安尺度により行った. 1シリーズ目, 2シリーズ目,あるいは3シリーズ目の測定を行い,累計34人の日間変動,19人の年間変動を解析した.筋電図筋活動波形の1時間当たりの回数,波形群であるエピソードの1時間当たりの回数を算出して,それらの日間,および年間の相関係数と変動係数を求めた.そして,それらの結果について,2023年7月の第36回日本顎関節学会学術大会,10月の令和5年度日本補綴歯科学会東北北海道支部学術大会,11月の第70回顎口腔機能学会学術大会にて発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延の影響を受けたため,初年度(1シリーズ目)の測定被験者数が計画より少なく,それに伴い,2シリーズ目,3シリーズ目の測定も順送りで遅延した.
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Strategy for Future Research Activity |
初年度(1シリーズ目)の測定被験者数が計画より少なく,それに伴い,2シリーズ目,3シリーズ目の測定も順送りで遅延して,2シリーズ目,3シリーズ目まで測定済みの被験者数が十分ではなかった.そのため,研究期間を1年延長し,2024年度は2シリーズ目,3シリーズ目の未測定分の測定を行う.睡眠時咀嚼筋活動の解析に加え,睡眠状態解析,睡眠主観的評価,唾液ストレスマーカーを用いた検査および心理テストによるストレス評価結果を解析する.そして,各パラメータの経時変動の分析を行い, 日間,および年間の睡眠時ブラキシズムの経時的変動の実態解明,さらにはそれらの変動と睡眠状態,ストレス状態との関連性を検討する.
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