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生体イメージングとバイオインフォマティクスで解き明かす歯牙移動の制御

Research Project

Project/Area Number 21K10160
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

石原 嘉人  岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (70549881)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中條 真奈 (橋本真奈)  岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80824581)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Keywords歯根膜 / メカニカルストレス / カルシウムシグナル / バイオインフォマティクス / 歯の移動 / イメージング
Outline of Research at the Start

本研究は、歯科医学での初の試みとしてメカニカルストレスに対する細胞応答を、周囲組織を含む生きた歯根膜内でリアルタイムに解析を試みる。同時に、バイオインフォマティクスを用いて得られた骨代謝とCa2+シグナルに共通する変動因子との情報統合を行い、歯根膜を介した骨代謝調節因子を見出すことで歯の移動制御という臨床応用への基盤構築を目的とする。

Outline of Annual Research Achievements

矯正歯科治療に代表される歯の移動は、周囲の骨改造によって生じ、歯へのメカニカルストレスがそのプロセスの起点となる。歯の移動には、歯へのメカニカルストレスを感受する組織である歯根膜を介した骨代謝調節機構が必要であると考えられてきたが、そのメカニズムは依然解明されていない点が多い。本研究は、歯根膜のメカニカルストレスを介したCa2+シグナルの動態について生体周囲環境を残した生きた組織で解析し、バイオインフォマティクスで得られた骨代謝とCa2+シグナルに共通する変動因子と情報統合することで、臨床応用へ繋がる歯の移動制御メカニズムを明らかにすることを目的とする。
令和3年度及び4年度の研究成果において、矯正治療患者の便宜抜去小臼歯から歯根膜組織を採取し、生細胞内Ca2+蛍光指示薬で組織内に存在する歯根膜細胞を生きた状態のまま 蛍光標識することに成功した。また、共焦点レーザー顕微鏡を用いた連続断層撮影によって3次元構築を行ったのち、経時的な時間情報の取得を行った。その結果、短時間ではあるものの、立体構築した細胞のCa2+の変動に関する経時的データを取得することに成功した。
令和5年度の研究計画では、これまでに確立した新規実験手法を基盤として長時間での変化を追うことを試みたが、現時点で安定したデータ取得には至っていない。一方で、3次元構築とタイムラプス観察を同時ではなく別々に行う実験系を立ち上げ、一定の成果を得ている。今後は、これまで得られた成果を論文にすることを進める一方で、これまでに得られた研究結果をMicroarrayによる網羅的な遺伝子発現解析および未知遺伝子を含むトランスクリプトーム解析へと発展させていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症が令和5年度より5類相当へ変更され、物流の回復など状況は改善したものの、長時間での検討に際しての技術上の障壁を解決する事が想定以上に困難を極めている。このチャレンジは、観察中の蛍光色素の退色が想定以上に大きい事と、観察組織の固定が安定しない事に起因するデータの不均一性を解決する必要があった。観察手法や時間軸の設定変更など実験条件の最適化を検討したが、現時点で安定したデータ取得には至っていない。また岡山大学歯学部棟の改修に際し、実験を行う環境整備に支障をきたしている事も影響している。

Strategy for Future Research Activity

Ca2+の変動を4次元で長時間捉えることに技術上の障壁があるため、代替案として計画した3次元構築とタイムラプス観察を別々に行う実験系で得られた結果を元に研究成果を論文にまとめていくことを検討している。また、上記実験で得られたカルシウムシグナルの結果と並行してメカニカルストレスを負荷したヒト歯根膜からmRNAを抽出し、メカニカルストレス群ならびに対照群についてMicroarrayによる網羅的な遺伝子発現解析を進める。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] Bundling of collagen fibrils influences osteocyte network formation during bone modeling2023

    • Author(s)
      Hashimoto Mana、Takahashi Haruka、Tabata-Okubo Kaori、Nagaoka Noriyuki、Tokunaga Kazuaki、Matsumori Haruka、Ishihara Yoshihito、Kaku Masaru、Iimura Tadahiro、Hara Toru、Kamioka Hiroshi
    • Journal Title

      Scientific Reports

      Volume: 13 Issue: 1 Pages: 22028-22028

    • DOI

      10.1038/s41598-023-48786-y

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 骨代謝調節における骨細胞ネットワークと歯の関わり2021

    • Author(s)
      石原 嘉人
    • Organizer
      日本骨形態計測学会
    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Invited

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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