Project/Area Number |
21K10229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古田 美智子 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (20509591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 喜久 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20192403)
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 歯周病 / 肥満 / 性差 / インスリン抵抗性 / 血糖値 / 歯の喪失 / レチノール結合タンパク質 |
Outline of Research at the Start |
肥満がインスリン抵抗性を媒介して歯周病に及ぼす影響に性差があるかを調べるために、歯科健診を実施して10年間の口腔の状態の変化を評価し、過去に採取した血漿試料を用いてレチノール結合タンパク質を測定する。因果媒介分析を用い、過去の肥満状況、レチノール結合タンパク質、口腔の状態の変化の関係における性差を縦断研究にて調べる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、インスリン抵抗性に関与するレチノール結合タンパク質(retinol binding protein-4, RBP4)の血清中濃度を測定し、肥満と歯周病の関連の性差にRBP4が影響しているかを調べることを目的とし、縦断研究で肥満→2年後のRBP4→10年後の歯周病の関係に性差が認められるかを検討した。対象は50~59歳の地域住民で、ベースラインから2年後に血液試料を採取し、また10年後に歯科健診を実施した者とした。肥満や歯周病の有病率は女性よりも男性が高く、RBP4レベルも女性よりも男性が高かった。ベースライン時の肥満と2年後のRBP4レベルに男女とも関連性が認められなかった。RBP4と歯周組織状態の関連性では、男性では2年後のRBP4レベルが低い者では10年後の歯肉出血の割合が高かったが、肥満→RBP4→歯周病の関連性が認められなかった。 先行研究では、女性において肥満と歯周病の関連性が認められ、炎症や糖代謝異常がその関連性を媒介していることが検討されていた。本研究の対象者で、炎症の指標である高感度CRP(C-reactive protein)やインスリン抵抗性の指標HOMA-IR (Homeostatic Model Assessment for Insulin Resistance)を用い、因果媒介分析を行ったところ、肥満→高感度CRP→歯周病の関連性が女性において認められた。この関連性では、直接効果はなく、間接効果が認められ、その媒介割合は47.8%であった。しかし、HOMA-IRとの関連性は認められなかった。本研究でのRBP4の結果も考慮すると、肥満と歯周病の関連性にインスリン抵抗性が媒介しておらず、女性においては炎症状態が媒介していることが示唆された。
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