Project/Area Number |
21K10230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉松 昌子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (20420630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜飼 孝 長崎大学, 病院(歯学系), 教授 (20295091)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | TNF-α / 口腔粘膜炎 / 化学療法 |
Outline of Research at the Start |
がん化学療法中の副作用の一つに口腔粘膜炎の発症があり、特に造血幹細胞移植前処置で行われる大量化学療法による口腔粘膜炎発症時の口腔管理には限界を感じることがある。その発症には炎症性サイトカインであるTNF-α が関わっていることが知られている。一方、現在行われているいくつかの全身性炎症性疾患では、TNF-α阻害薬による治療が行われている。TNF-α阻害薬であるTNF-αアンタゴニストは口腔粘膜炎に対して投与の適用はないが、抑制作用があるのではないかと考えている。本研究ではマウスを用いて、TNF-αアンタゴニストの口腔粘膜炎への抑制効果について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
がん化学療法中に発症する口腔粘膜炎は時に重症化する場合があり、その発症や悪化の予防が望まれる。これまで口腔粘膜炎重症化予防のため多くの研究がなされてきたが、根本的な予防法は未だない。口腔粘膜炎の発症には炎症性サイトカインであるTNF-αの関与が報告されている一方、リウマチ性関節炎や腸炎などの全身性炎症性疾患ではTNF-αの作用をブロックすると症状が改善するとの報告がある。そこで、TNF-α阻害薬のひとつであるフェキソフェナジンを使用して、マウスの口腔粘膜炎モデルに対する抑制効果を検証することとした。まず、口腔粘膜炎マウスモデルを作製するために、8週齢雄BALB/cマウスを吸入麻酔後、生理食塩水で希釈した化学療法剤5-FUを1日おきに3回腹腔内注射し、最終投与から2日後、下顎切歯唇側歯肉粘膜を酢酸処理して口腔粘膜炎を誘発。そのモデルにTNF-α阻害薬フェキソフェナジンを経口投与する濃度やその他の条件設定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は口腔粘膜炎モデルにTNF-α阻害薬を投与し、経時的に口腔粘膜炎を含む組織を採取してreal time RT-PCR、ELISAにて口腔粘膜炎制御因子の解析を行う予定であったが、TNF-α阻害薬の使用濃度や投与条件設定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
TNF-α阻害薬の使用濃度や投与条件を決定し、口腔粘膜炎発症部位の組織学的生化学的解析を遂行する。
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