Study on the accumulation of human permanent teeth released radioactive nuclides by the Fukushima nuclear power plant accident
Project/Area Number |
21K10243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Louis Pasteur Center for Medical Research (2022-2023) Tsurumi University (2021) |
Principal Investigator |
井上 一彦 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員(移行) (30649570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 一郎 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (50311395)
佐藤 勉 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員(移行) (60130671)
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 学内教授 (90350587)
寺田 宙 国立保健医療科学院, その他部局等, 研究員 (10260267)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 福島第一原発事故 / 放射性核種 / ストロンチウム90 / 永久歯 / 被災牛 / 電子スピン共鳴法(ESR) / チェルノブイリ原発事故 / セシウム137,134 / ヒト永久歯 / セシウム137 |
Outline of Research at the Start |
原発事故の汚染の成人への影響を調べるために, 本研究に賛同が得られた全国歯科診療所施設に資料(研究計画説明書,同意書)と収集ビンの配布を実施し,ヒト第三大臼歯を収集継続中である(約300本,令和2年7月31日現在).今回,新たに原発事故作業所等(経験者含む)も収集場所に加えた.これらの方法により,日本人永久歯(特に第三大臼歯)を収集し, 生年別,地域別(特に被災地及び原発事故作業従事者及び経験者)の成人永久歯への放射性核種(90Sr,238Pu,239+240Pu,134Cs,137Cs)の蓄積を明らかにし,乳歯や既存のデータ等,被災地域土壌,被災牛の汚染された歯のデータと比較検討する.
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Outline of Annual Research Achievements |
福島原発事故で環境に放出された放射性核種の人体への移行を調べるために日本全国より乳歯を集め,生年別,地域別に乳歯中での放射性核種(Sr-90,Pu-238,Pu-239+240)の濃度を調査した(JSPS KAKENHI Grant Number 15K11435).その結果,ヒト乳歯Sr-90量:生年が2000年~2009年までの日本人ヒト乳歯群からSr-90がすべての試料から4.3~7.7mBq/g・Ca検出された.プルトニウムはすべて試料群において検出されなかった.そこで,今回は原発事故の汚染の成人への影響を調べるために永久歯(特に第三大臼歯)を収集し、生年別,地域別(特に被災地及び原発事故作業従事者及び経験者)の成人永久歯への放射性核種の蓄積を明らかにするために,研究を実施している(第三大臼歯, 1027本,2024年5月21日現在). また,国別比較対象として韓国の歯科診療所の協力を得て第三大臼歯を収集している(133本).一部の測定結果を次に示す.永久歯中のSr-90量は 1981年生まれ埼玉第三大臼歯(17本)6.7mBq/g・Ca、1989年生まれ埼玉第三大臼歯(17本)8.4mBq/g・Caであった(2011.3.11時点).本来経年的に値が下がることが予想されていたが,チェルノブイリ原発事故(1986年)の影響等が考慮されている.福島原発事故の影響等も症例数を追加して精査していく予定である.震災時から放射能は減少しているが,汚染は継続している.原発事故の避難区域にある浪江町の小丸牧場,大熊町の大熊牧場で 牛から歯を採取し,歯の放射性核種 (Cs-137,Sr-90,Pu-238,Pu-239 + 240) 測定を実施した. 小丸農場の被災牛の歯や骨に蓄積されたSr-90,Cs-137の量は,大熊農場より高かった(対照群の15倍以上).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も,コロナ禍の影響で永久歯収集が滞り,定量値が基準に達するように収集できなかったので,次年度に収集状況を改善し(特に被災地)今までのデータとの比較検討を実施する.前年度報告で,これらの試料群から微量のCs-137,Cs-134が蓄積していたことが示唆されているので,同時進行で被災牛の歯と骨のSr-90,Cs-137の定量を実施していく.これらは,原発事故の影響が認められているので、ヒト乳歯との比較を実施して事故との関連をさらに詳細に調査している.また,被災牛のESR定量を実施し歯から信号が検出されているので,事故の影響を簡便に調査できる方法についても検討を行っている.そして,ヒト乳歯や永久歯での被ばくの影響をESR定量で調査していく.ESR定量よりSr-90の定量値を推定していく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度報告で,これらの試料群から微量のCs-137,Cs-134が蓄積していたことが示唆されているので,同時進行で被災牛の歯と骨のSr-90,Cs-137,Cs-134の定量を実施した.これらは原発事故の影響が認められているので、ヒト乳歯との比較を実施して事故との関連をさらに詳細に調査している.また,被災牛のESR定量を実施し歯から信号が検出されているので,事故の影響を簡便に調査できる方法についても検討を行っている.さらにヒト乳歯や永久歯での被ばくの影響をESR定量で調査している.生年が1981年と1989年のヒト第三大臼歯(各17本)のストロンチウム90量を測定し,1981年はSr-90は8.8mBq/g・Ca,1989年は11mBq/g・Caの量が検出された.本来,生年が経年的に減少するはずが増加に転じていたことは、チェルノブイリ原発事故の影響が示唆される.今後、さらに試料を追加して福島原発事故との関連も詳細に調査していく予定である.韓国や台湾の歯科医師の協力を得て,抜去第三大臼歯を収集中(韓国133本)である.国際比較を実施することで,原発事故や核実験等による核汚染の拡散状況を,第三大臼歯中の放射性核種(特にSr-90)の蓄積を調べることにより調査研究していく予定である.
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Presentation] Interlaboratory comparison of EPR tooth enamel dosimetry with investigations of the dose responses of the standard samples2022
Author(s)
Toyoda, S., Inoue, K., Yamaguchi, I., Hoshi, M., Hirota, S., Oka, T., Shimazaki, T., Mizuno, H., Tani, A., Yasuda, H., Gonzales, C., Okutsu, K., Takahashi, A., Tanaka, N., Todaka, A.
Organizer
EPRBioDose2022
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