Investigation of therapeutic agent and preventive medicine for oral mucostis focusing on cellular senescence
Project/Area Number |
21K10259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大迫 文重 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10398406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 哲也 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10613573)
山本 俊郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40347472)
金村 成智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70204542)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 口腔粘膜炎 / 細胞老化 / カルテノイド |
Outline of Research at the Start |
細胞老化の観点から天然由来の食物化合物であるβ-クリプトキサンチンを用いることで、口腔粘膜炎に対する予防・治療薬としての新たな可能性や応用性を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
化学療法では不可逆的な増殖停止を示す老化細胞に誘導されることが知られている。この細胞の老化により、口腔粘膜ではDNAの損傷並びに活性酸素が産生さ れ る。続いて、口腔上皮細胞からIL-1βやTNFαなどの炎症性メディエーターが産生される。これらの炎症性メディエーターは細胞死を誘導することにより上皮 細 胞を脱落させ、潰瘍を形成する。化学療法では不可逆的な増殖停止を示す老化細胞に誘導されることが知られている。この細胞の老化により、口腔粘膜では DNA の損傷並びに活性酸素が産生される。続いて、口腔上皮細胞からIL-1βやTNFαなどの炎症性メディエーターが産生される。これらの炎症性メディエーターは 細 胞死を誘導することにより上皮細胞を脱落させ、潰瘍を形成する。さらに、抗がん剤治療や骨髄移植は免疫力を低下させるため、口腔内の細菌・ウイルスによ る日和見感染を引き起こし、これが口内炎の発症および憎悪の要因となる。抗酸化作用を有するβ-cryを利用して、細胞老化の観点から口腔粘膜炎の予防・治療 薬としての可能性について検討する。 OMK(ヒト口腔上皮正常細胞)に対して抗がん剤、b-cryを作用させ、in vitroでSenescence Associated β-galactosidase活性を確認し、b-cryの抗老化作用を 明 らかにする。また、細胞老化に関与する遺伝子は細胞内外のストレスにより活性酸素種(ROS)が産生されることで、発現が誘導される。ROS蛍光測定キットを 用 い細胞内のROSの蓄積を確認し、b-cryが酸化を抑制するかを検討する。次に、ROS シグナルの下流分子であるp16 、p53の発現をreal time RT-PCRで確認し、 b- cryが遺伝子レベルで老化を抑制するかを検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
b-cryによるin vitro 抗癌剤及び歯周病原菌に対する抗炎症効果は確認できた。一方で、放射線照射粘膜炎モデルを用いて、in vivoでのb-cryの効果を免疫学的お よび組織学的に検討に至らなかったため、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
放射線照射粘膜炎モデルマウスを作成し 通常飼料にb-cry添加(25ppm)した飼料を与える。control群、放射線照射群、放射線照射+b- cry添加群を作成する。さらに、口腔粘膜組織のHE染色を行い組織学的解析により潰瘍の数 をカウントし、b-cryの口腔粘膜炎予防効果を明らかにする。また、免疫組織学的検討として p53、p16といった細胞老化やDNA障害マーカーであるDNA障害マーカーγH2AXや活性酸素 消去酵素MnSODの発現を評価する。 さらに、非染色かつ非破壊で分子レベルの解析ができ るレーザーラマン顕微鏡を用いることで、b-cryの対象部位の局在や動態を可視化する。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)