Project/Area Number |
21K10405
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
菊池 賢 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60214748)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | EHEC / stx2f / eae / ast / 無症候性保菌 / stx / stxe / 血清型別 / Stx / hyl |
Outline of Research at the Start |
国内外で健常者のEHEC保菌状況を大規模に調査した研究はなく、ヒト無症候性保菌由来EHECの微生物学的データもほとんどない。食品関連従事者のEHEC検便検査は日本独自の制度で、法に基づいた特定の職種を対象とした全国調査であり、その菌株解析は、日本における健常者のEHEC無症候性保菌実態を反映していると考えることができる。本研究は新たなEHECが生じる前に、その発生動向を捉えようとする点が独創的である。本研究は発生動向が一向に減少しない日本のEHECの公衆衛生面での制御、除菌手法の確立、ワクチンの開発、重症化の予防、新たな治療戦略を考える上での必須の貴重なデータを提供することになる。
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Outline of Annual Research Achievements |
EHECの病原因子は志賀毒素 (Stx)であるが、近年、新たなStxとして、Stx2fが急増している。そこで2021年度に無症候性保菌者から分離されたstx2f保有EHEC 41株について、その病原性、遺伝子背景、薬剤感受性、耐性遺伝子について検討を行った。stx2f保有41株のうち、大腸菌は38株で3株は、類縁のEscherichia albertiiであった。これは無症候性保菌者から分離されたstx2f保有E. albertiiの世界初めての事例である。大腸菌38株の内訳では、血清型O-105, MLST 13581が15株、 O-63, MLST 583 4株、O-148 MLST 11102 3株、同, MLST 3558 2株、O-109, MLST 40 3株などとなっており、eae+が72%と大半を占めていた。また、他の病原因子ではast+が49%に見られ、病原性は高いことが示唆された。E. albertiiはそれぞれMLST 2683, 383-like, 5991-likeで、いずれもeaeを保持していた。薬剤感受性ではE. albertii 1株、大腸菌2株がESBL産生菌であり、いずれもblaTEM-1保有株であった。stx2fは臨床検査で行われるstx検査では検出できず、その実態はほとんど明らかになっていない。今回の結果から、stx2f保有株の高い病原性と、一部にみられた薬剤耐性から、stx2f保有株の臨床現場での感染実態などを早急に調査する必要性があると考えられ、これを検出できるシステム構築が喫緊の課題である事が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまでに明らかにされていなかったstx2f保有EHECの無症候性保菌者での分布状況を明らかにすると同時に、中には相当数のEscherichia albertiiが含まれていること、病原性が高いと示唆されることから、公衆衛生上、stx2f EHECが臨床現場で実際に起こっているEHEC感染症への寄与、実態を早急に明らかにすべきであることが明白となった。
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Strategy for Future Research Activity |
他の血清型、stx typeとstx2fの分子疫学的な背景、分子進化学的な位置づけを明らかにするとともに、EHEC感染症が疑われる患者のstx2f保有株の実態を明らかにしていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)