Project/Area Number |
21K10453
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鈴木 知子 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (60728682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中里 道子 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (10334195)
和田 耕治 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (30453517)
池田 俊也 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90193200)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / ADHD / 自閉症特性 / メンタルヘルス / うつ症状 / 大学生 / 労働者 / 生活習慣 / 注意欠如・多動症 / メンタルヘルス不調 / 特性 |
Outline of Research at the Start |
発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症)の特性が強いと大学や職場環境および仕事の内容によってうつ病などのメンタルヘルス不調を起こしやすいことが既に明らかにされている。発達障害の種々の特性は人によって強さが異なり多種多様である。しかし、どの特性がどの環境の時にメンタルヘルス不調のリスクが高くなるかは不明な点が多い。本研究では縦断研究により因果関係を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は発達障害(自閉スペクトラム症[ASD]、注意欠如・多動症[ADHD])特性のどの特性が、どの環境下(大学または職場環境、生活習慣など)でうつ病などのメンタルヘルス不調のリスクが高くなるかを客観的指標も併せて縦断研究により因果関係を明らかにすることを目的としている。そのため、収集した3年間のデータを連結して縦断的に解析検討を行った。現段階も引き続き検討中である。 また、COVID-19パンデミックによる影響については、COVID-19感染への恐怖の指標を用いて、大学生を対象に発達障害特性とメンタルヘルスとの関連にCOVID-19感染への恐怖が影響しているかを今年度も引き続き検討した。昨年度はメンタルヘルスとしてうつ症状について解析検討を行ったが、今年度はうつ症状以外の指標、精神的な問題による生活支障度、自尊感情、幸福感などについても従来の多変量解析に加えて、さらに、媒介分析を用いて発達障害特性とメンタルヘルスとの関連にCOVID-19感染への恐怖が部分的に媒介因子となっているかの検討も行い、その成果は日本公衆衛生学会にて発表を行った。現在、国際誌へ投稿中である。 仕事のストレスの感じ方について、どのASD特性がどの仕事のストレスの時、うつ症状のリスクが高いかについて、昨年度、論文化して雑誌に掲載された。今年度はASD特性ではなくADHD特性について同様の検討、どのADHD特性がどの仕事のストレスの時、うつ症状のリスクが高いかを検討し日本疫学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は収集したデータの解析結果について2回学会発表を行うことができた。現在、国際誌へ投稿中である。 COVID-19パンデミックはおさまりつつあるか、当初予定していた今年度の調査をさらに良い調査にするために検討の時間が必要となってしまったため次年度に実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究内の最後の調査として、COVID-19パンデミックは収束しつつあり、COVID-19パンデミック禍の影響により悪化したメンタルヘルスが改善したとの一般学生を対象にした報告がある。一方、発達障害特性が強いとレジリエンスが低いといわれているため、COVID-19流行は収束しつつあっても発達障害特性が強いとCOVID-19の影響により悪化したメンタルヘルスの改善が遅れている可能性が考えられる。しかし、そのような報告が見当たらないため、COVID-19パンデミック後である現在の発達障害特性とメンタルヘルスとの関連について実態を調査し、発達障害特性が強いとメンタルヘルスの回復が遅いかを検討する。本目的は、公衆衛生上、早期の予防対策に資する調査となり重要と考える。
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