Project/Area Number |
21K10467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 鉄郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (60809416)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 新型コロナウイルス / ワクチン / COVID-19 / 実効再生産数 / 累積感染者数 / 集団免疫 / 公衆衛生 / 疫学 / 感染症 |
Outline of Research at the Start |
数理解析モデルを用いて4年間を通じて段階的に組み立てて、以下の3つの大項目に取り組む。 1. 観察データを利用した国際的移動に伴う流行リスクの推定 2. 国際的移動の前後に検査を実施した場合の流行リスク検討(抗原・PCR検査) 3. 国際的移動前に部分免疫が付与された時の流行リスク検討(抗体パスポート、ワクチン) これらを通じて、渡航制限や停留も加味し、輸入感染による日本国内で新型コロナウイルスの再流行を起こしにくい対策の組み合わせを明らかにする。更に、将来他のウイルス感染症が流行した際の流行予防デザインの理論的基盤を確立し、政策提言にまで結びつける。
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Outline of Annual Research Achievements |
【目的】2020年初旬に発生した、新型コロナウイルス感染症の集団発生について乗船客・乗員データを分析することで、流行動態を再構築した。これにより、偽陰性者や検査前に見逃された感染者や自然治癒者を含んだ感染者数を推定した。 【方法】2020年2月5日より14日間、乗客2666人は各々の客室内で行動を制限され、濃厚接触者含め都度PCR検査が行われた。PCR検査の結果が判明している2595人の乗客のうち、陽性者は572人、陰性者は2023人であった。まず、隔離開始後の各日付の船内感染ハザードλを階段関数で定義し、コンパートメントモデルを用いて、PCRの結果および症状の有無についての実データに当てはめてパラメータ推定をした。また、同様の推定を乗組員1045人についても行った。これにより、各日付での実際の感染者数および感染者総数を推定し、乗客と乗組員同士の異質性を加味した実効再生産数を推定した。 【結果および結論】 クルーズ船内の新型コロナウイルス感染症の集団発生について、時刻に依存する感染ハザードを推定することにより、流行曲線を再構築することができた。これにより、隔離開始前後での感染ハザードの違いを明らかにすることができた。この結果より、流行対策によって感染ハザードは極端に減少し、集団発生の流行曲線を下火にさせたことを示した。また、乗客と乗組員同士の実効再生産数を明らかにし、乗組員間での感染が船上での流行の延長の要因になっていることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度中に現在の研究が完成する予定。
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Strategy for Future Research Activity |
上記概要に記載した研究を今年中に完成させ、論文発表する予定である。
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