Project/Area Number |
21K10471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
森岡 久尚 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (90871294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩佐 武 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (00707903)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 母子保健 / 生殖補助医療 / 周産期医療 |
Outline of Research at the Start |
日本産科婦人科学会が運営する全国的かつ大規模な生殖補助医療データベース、周産期登録データベースのデータの二次利用により、後ろ向きコホート研究を実施する。具体的には、両データベースのデータの連結方法を検討し、実際に連結させて、生殖補助医療(体外受精、顕微授精、凍結胚(卵)移植)による妊産婦の産科合併症(胎盤異常、出血等)や胎児、新生児死亡のリスク、新生児の異常(奇形、巨大児等)のリスクの解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
生殖補助医療(産科婦人科)の従事医師に加え、新生児医療(小児科)の従事医師も研究チームに加えて、胎児・新生児の異常についての専門的知見も踏まえつつ研究を進めた。日本産科婦人科学会(以下「学会」という。)が運用する生殖補助医療データベースのデータ(2015年から2018年までの3年間)のうち妊娠が確定した症例(約16万件)について解析を実施した。胎児・新生児の染色体異常(21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー)について、顕微授精、体外受精胚移植、融解胚移植などの生殖補助医療技術の内容別に比較したところ、出生時の母親の年齢等の交絡因子を調整しても、融解胚移植でのその発生が有意に少ない可能性が示唆された。(p<0.05)この理由について考察を進め、論文化に取り組んでいるところである。引き続き、生殖補助医療技術と染色体異常以外の胎児・新生児の異常との関連の解析の実施を検討することとしている。 学会が運用する周産期登録データベースのデータと生殖補助医療データベースのデータの連結については、アナログデータやデータ欠損への対応に時間を要している。特に周産期登録データベースのデータの対応に苦慮している。今後、連結に必要な共通のデータ項目の検討を進めるとともに、解析に必要な周産期のデータ項目を絞ることも検討する。さらに、新生児・周産期医療の専門家の意見も聴きつつ、生殖補助医療データベースに加えて周産期登録データベースを活用した解析も実施を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生殖補助医療データベースと周産期医療データベースの両データのうち、特に周産期医療データベースのデータについて、登録内容の空欄が多いこと、アナログデータ(症状の記述や単語)の記入があること、一つの登録項目(欄)に複数の情報が入力されているなどでクリーニングに時間を要している。また、データが膨大であることも影響している(年間約25万件)。このような事情でクリーニングに時間を要しているから、慎重に評価を行い、本区分を選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、検証すべき仮説(生殖補助医療の内容と妊婦や新生児・胎児の異常等との関連)を精査して、ターゲットを絞って効率的に研究を進める。その際には、新生児・胎児の異常に知見を有する新生児医療の医師を研究協力者に加え、その意見を参考にする。また、データのクリーニングの負担に対応するため、専任の担当者を雇用することも検討する。そのほか、生殖補助医療と周産期(分娩)のデータの連結を行わなくても検証することが可能な仮説を優先的に解析することも検討する。
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