Project/Area Number |
21K10484
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
久保田 芳美 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60403317)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 慢性腎臓病 / 早期動脈硬化指標 / 早期腎障害 / 大豆イソフラボン / 腎障害 / 腎機能 / 地域住民 |
Outline of Research at the Start |
慢性腎臓病と動脈硬化は危険因子が共通すると考えられている。腎障害の進展抑制に女性ホルモンが関与すること、大豆の摂取が多いと動脈硬化性疾患の発症リスクが低いことが知られている。しかし大豆イソフラボンと腎機能との関連について、地域住民集団を対象として調査した研究はない。本研究では、地域一般住民を対象とし、血中エクオールその他の大豆イソフラボン濃度と腎機能低下および動脈硬化進展との関連について、横断解析および縦断解析により検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣要因特に食事要因と腎機能低下と強く関連する動脈硬化の予後との関連を調べるために、篠山研究のベースラインとしての調査から6年以上経過した、46歳から70歳の者を対象とした追跡調査として、早期動脈硬化指標である心臓足首血管指数(CAVI)および上下肢動脈収縮期血圧比(ABI)の測定を実施した。CAVI値が9.0以上の動脈硬化疑いの者の割合は、男性ではベースライン時15.9%、2023年度23.2%であった。同様に女性では10.5%、18.5%であった。またABI値0.99以下の下肢動脈狭窄疑いの者の割合は、男性ではベースライン時2.9%、2023年度8.7%であった。同様に女性では12.8%、18.6%であった。神戸研究においては、腎機能と関連がみとめられた生体インピーダンス法による内臓脂肪面積の測定や塩味味覚検査などを、53歳から85歳の者を対象に、追跡調査として実施した。篠山研究では、男性において血清尿酸高値群(上位25%: 7.0mg/dL以上)では、尿酸低値かつ(6.9mg/dL以下)肥満なし群と比較し、推定糸球体濾過能と尿蛋白で判断した慢性腎臓病(CKD)の多変量調整オッズ比が、肥満なし群で4.6倍、肥満あり群で4.8倍と有意に高く、女性でも血清尿酸正常高値(上位25%: 5.4 mg/dL以上)かつ肥満なし群でCKDの多変量調整オッズ比が1.9倍と有意に高かった。この結果より、尿酸塩が析出するレベルではなくても、血清尿酸値が高いことで、BMIと腹囲で判断した肥満の有無に関わらず、慢性腎臓病のリスクが高まる可能性を報告した。神戸研究では、塩分摂取量と野菜・果物摂取量の指標となる尿中ナトリウム/カリウム比の上昇が新規の高血圧の発症に関連したことなどを報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は調査自体は順調であったが、予算の都合上、生理検査のCAVI、ABI測定を優先し、血液や尿検査による評価を行わなかったため、評価指標が少なくなった。神戸研究では検体は収集したが、今年度の測定はできなかった。次年度に追跡調査を兼ねて血液や尿検査による評価を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度測定したCAVI値、ABI値、特定健診の結果を用い、ベースライン時のイソフラボン代謝物の測定結果および食習慣アンケートの回答との関連を分析する。特定健診の結果で血清クレアチニンを用いた腎機能の評価は可能である。また次年度の調査において追跡調査を兼ねた検査にて血液や尿検査による詳細な腎機能関連の評価を行う予定である。凍結検体の測定も行う。
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