在宅勤務者のための睡眠・精神的健康増進プログラム開発とその有効性に関する疫学研究
Project/Area Number |
21K10507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松本 悠貴 日本大学, 医学部, 助教 (60647783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼板 佳孝 日本大学, 医学部, 教授 (40366571)
井谷 修 日本大学, 医学部, 准教授 (70624162)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 在宅勤務 / テレワーク / 睡眠 / メンタルヘルス / 労働衛生 |
Outline of Research at the Start |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染予防目的のために在宅勤務を実施する事業所が増加した。在宅勤務は感染リスクを減らす一方、毎日の定時出勤がなくなることで生活リズムが乱れやすくなる。これまでのところ、在宅勤務の健康影響については十分な研究がなされておらず、在宅勤務がどのような影響を健康に及ぼすかについては分かっていない。本研究課題では、特に睡眠と精神的健康度に焦点を当て、在宅勤務と睡眠及び精神的健康度への影響を縦断的疫学調査によって明らかにし、集積した科学的知見に基づき在宅勤務者の睡眠に関する健康増進のための自己啓発プログラムを開発し、さらにそのプログラムの有効性の検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究における令和4年度の主要な研究活動は、在宅勤務者の睡眠・健康増進プログラム開発のための要因分析の2回目となる疫学調査の実施であった。我々は約3,000人の調査対象者を確保し、予定通りに疫学調査を実施することができた。統計解析の結果としては、大きく分けて二つの主要な結果を得ることができた。 一つ目は、在宅勤務時における工夫として朝の散歩を実施している者では、実施していない者と比べて不眠症、メンタル不調および労働機能障害を有すると判定された者の割合が明らかに高いことがわかった。 二つ目は、出社日の睡眠中央値(就寝時刻と起床時刻の真ん中の時間)と在宅勤務日の睡眠中央値の差(=テレワークジェットラグと名付ける)が1時間以上ある者では、1時間未満の者と比べた際にメンタル不調のオッズ比の有意な増加がみられていた。さらに、両者の睡眠スケジュールの特徴として、テレワークジェットラグが1時間未満の者は、在宅勤務日の起床時刻は出社日と変わらない一方で、就寝時刻は出社日よりも1時間早かった。反対に、テレワークジェットラグが1時間以上ある者では、在宅勤務日の就寝時刻は出社日と変わらない一方で、起床時刻は出社日よりも2時間以上遅かった。 これらの知見は、在宅勤務者における睡眠・健康増進プログラムを開発していくにあたって非常に有用なエビデンスであるといえる。さらに、2回目の調査においても1回目と同程度の人数を確保できたため、十分なサンプル数での縦断的解析が可能となったことは貴重な実績であるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究は令和3年度~4年度にかけての縦断調査を行ったが、特に2回目において予測していたよりも多くの参加者(調査対象者)を得ることができたため、当初の計画以上に進展していると判断した。さらに、令和5年度以降に予定している健康増進プログラムの開発に関する協力企業を既に得られたことも当初の計画以上に進展していると判断した理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、まず令和3年度~4年度で得られたデータの解析をさらに進めていく。また、令和6年度から予定している介入研究の内容をより具体的に決めていくための情報の収集や協力企業との打ち合わせ等を実施して研究計画を進めていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)